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ぬるい風がおびきよせるわたしたちの蜂
甘い匂いのする夏の終わり
なにもかもが蒼くて
中心の一片だけが白く冷め
わたしたちが目指す蜜

羽音はまだ遠いというのに
わたしたちは耳をふさいでう ....
天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
土くれの上で
ブクブクと肺をうごかして
息を吸う
息を吐く



それから
しらじらとした空気の中で小さくワルツをする
手はこう、角度はこう、小さく、チラチラと、

       ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
桂川精螺さんの自由詩おすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
(無題)- キキ自由詩409-2-23
トーチカ- 嘉村奈緒自由詩1505-1-3
大森林- 嘉村奈緒自由詩12*04-12-29
捨て金魚- 嘉村奈緒自由詩33*03-8-3

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