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あの頃、君に告げられなかったことを今
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ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ
ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
鋼線伝いの道
丘へと
君をつれ
君は犬をつれ
ふと目をはなす
その隙に
君は増え
君のつれた犬は増え
群れる
群れてゆく
君君
君君の犬犬
が、を
が、を
....
「はい、次のひとー」
「こんにちわ」
「はい、今日はどうしましたか?」
「どうも最近ヒメギミみたいなんですが」
「ああ、あなたくらいの年齢だとね、よくありますね、ほんと」
「そうなん ....
(1)
僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。
(2 ....
ねぇ君
久しぶりに天気もいいし
どうだい一緒に伐採でも
まぁ素敵
世界中の大木をなぎ倒すわ
わたしとことんやっちゃうから
ウィンク
すごくチャーミングガール
僕もすかさず斧 ....
思い出が多すぎるので
半分くらい小石にかえる
かよわい子犬のおしりに
ぶつけながらかえるみち
つみびとごっこ
ひとりじゃつまらない
とがめられないし
とがめられないし
....
ベビーカーが坂道をすべりおちてゆくその横で僕は時間よ止まって
と強く願ったその頭上に響くヘリコプターの音にハッと仰ぎ見る空、
ちぎれるくらい手を振った