豊かさと 安らぎは ハートの中にある
ハートとはどこにある
ハートとは心臓である

心臓のどこに 豊かさと安らぎがある

世の中がおかしい
何がおかしい
政治家がおかしい
政治家の  ....
くらい部屋の中
あなたはいつからいたんですか
ずっとそこにいたんですか
さっき?さっき来たばかり?
そうですか
全然気づきませんでした 
すみません
なんだか元気がないですね
お腹がす ....
僕の隣を35度線が貫いていて

本線から外れたところで
あなたがうつむいていた
ような気がして
振り向いてみると
変わらずに
距離は隠してしまう


あなたの隣を36度線が貫いてい ....
見上げると
空は昼寝をしていて
そのすきに
雲は氷になっていた

このごろは
どうにも喉がかわくんだよ、
と手を伸ばしても


涼しいかたまりが
つるんと通りすぎて
ぼくはま ....
君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こんな雨の日は
花壇に水をあげることもできない
僕の手の中で冷たくなっている冷蔵庫
その扉を開け ....
暑い夏流れる汗もそのままに
もはや芽吹くことのない
冷たい枯れ木に寄り添って
待ちましょう
ただ無言のまま
トゲの多い喋り方も忘れ
靴を脱いで
裸足になって
老いた虎のように
待ちま ....
けっして 関わってはいけない
猫の葉で覆われた扉は
口が半開き

あの扉の向こうには
きっと ばけもの が
うじゃうじゃ いて
ひどい言葉をあびせたり
かなしいことや 暴力にも 
う ....
私の紫陽花が色を求めはじめる

もう一度白い雨の日を思い描く

止まない雨はないのですね

白く白く煙のようにぬれていた

私の白い紫陽花を

一目でいいから見せたかった


 ....
夏 か い て ん す る と 同 時 に 蝉 騒 ぐ


盗 塁 を 刺 せ ず 投 手 の 恋 終 わ る


縁 側 の 素 足 の 影 で 眠 る 秋


草 む し り 花 ....
逃れゆくものたちから
遠くはなれ
真夏し続ける真昼
貝殻たちは閉じ続け
空は円環面だけを広げ続け退行の曇天
誰かが呼べば
誰かが応える
のそとがわで
隠れている子を見つけ出せない
鬼 ....
たわいもないもしくは深刻な
天使たちの会話を切り裂いて
チャコールティースの王たちが円に酔い痴れる滅びの夏
閉め切られた部屋の中に
続々と集うひとびと
片足の無い者は言葉を投げ続け
真っ白 ....
・・・・・・父は営林署の職員だった。私たち家族は小高い丘の上に建てられた社宅のひとつに住んだ。数十軒の社宅が営林署の三階だての建物を円形状にとりかこみ、遠くから眺めると近世の城とその武家屋敷の集落のよ .... 信号を無視してあらゆる交差点を渡った 緩慢な自殺未遂もことごとく失敗に終わり
裁縫バサミで刺した腕の傷も今はもうほとんど目立たない


つながれた大型犬が吠える それにつられて隣の家の
つな ....
泥のついたじゃがいもを手に取り
母さんはわたしへと目を向け
折り返し台所の窓に映った自分へと
そして再びわたしへと目を戻す

心なしかじゃがいもの泥を洗い流すときの
母さんの手は力 ....
ビタミンが不足しているのは百科事典に住んでいる僕の妹
い、いえ、祖父だっただろうか、毎晩旅をするんです
一人残される僕の血糖値は急激に低下する
い、い、いいえ、血糖値が低下しているのは叔 ....
{ルビ彼=か}の栄光に{ルビ与=あずか}ったのか冬燕







その{ルビ公共心=まよい}無き{ルビ憐れみ=なきがら}を







{ルビ深々=しんしん}と銀の ....
人間というのは

誰も不幸を背負って生きている

そのなかで前向きに良い未来が来ること願って

自分なりに一生懸命生きていけば

きっときっと幸せと思える日が来ると思うから
 ....
いつまでも
と誓いをたてるにはあまりに幼すぎたのだ
姉は朝食の後片付けをしながら
思い出し笑いをする
覚えてもいない妹は
今年初めて夏服に袖をとおした
ろくがつの洪水の夜に
しばらくぶりに泳いでみたが
溺れるすべを知らない僕は
たいへいようおうだん
とうとう魚になってしまった
今となってはもう
せめて、魚大好き!な君に食べられたいと
だ ....
そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
おいかけてゆきたいのです。

包丁でざくりと切ると、すぐ後ろでネギがぱらぱらと広がるように
ざくりの跡をぱらぱらと追いかけてゆきたいのです。



続けたいのです。

にんじんをする ....
お茶の中で溺れて
空中を旋回する象の群れに鳴り続けている遠いものたち
速すぎる、または遅すぎる空の時間の外側での蝶の密告
白黒のシマウマが交じわるところで
沈黙の王族たちが
美をかたちから逃 ....
巨人に踏み潰される朝
平たくなった太陽は
溺愛する星々を瞬間に残光で洗う
自動車が行き来する都市高速に
幾重にも連なった雲の影が落ちるとき
黒い信号がひとつになる
このバスはどこに行くのですか?
運転手さんに聞くと
どこにも行きませんよ
と答える
もう走り出しているというのに
どこにも行かないとはどういうことなんだろう
不思議に思っているところで目が ....
すっかり草に覆われた
ぼくらが秘密基地と呼んでいたここに
今年もまた暑い季節がきました
打ち捨てられた自転車が
見捨てられたこの場所に
あの頃のまま忘れられて

なにが秘密だったんだろう ....
神は裏切りの信仰

命は無意味の象徴

愛は堕落の前兆

時は忘却の延長

未来は破壊の代名詞

僕は・・・

僕は・・・
「ちょっと 待って..」
残酷な優しさだね
戻らないこと知りながら 微笑んでみせる
言葉なんて いらなかった
心地よい嘘は  ....
郵便屋が大きな声で歌いながら
手紙を一通
白いペンキのはげかかった郵便受けに
置いていった
さっきのは春の歌だったなあ
と思いながら
熱い夏の太陽の下
僕は草をむしり続けた

 ....
うぐいすあんこの芝生には
昨日あそんだプラスチックが点々と
とりどりの花を咲かせ
雲の金糸から こぼれる朝露の
グレープフルーツっぽさよ
じめんのあちこちに
ふかいあながあいていて
うっかりよそみをしていると
おっこちそうになる
ながいいとがそらからいくつもたれさがっていて
やくにたちそうもないものが
えんにちのくじびき ....
草野大悟さんのおすすめリスト(530)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉責め- ukiha未詩・独白204-6-23
着床- 本木はじ ...自由詩904-6-23
35度線- 霜天自由詩1104-6-23
キヲク- 望月 ゆ ...自由詩6*04-6-22
ホームセンター- たもつ自由詩1204-6-22
変態- 本木はじ ...自由詩5*04-6-22
決断- 湾鶴自由詩604-6-20
紫陽花#2- mayaco未詩・独白904-6-19
夏の首- 本木はじ ...俳句8*04-6-19
裏側- 本木はじ ...自由詩704-6-19
ROOMER- 本木はじ ...自由詩304-6-19
スケッチ- みつべえ自由詩704-6-19
あの頃- 石畑由紀 ...自由詩19*04-6-15
じゃがいもの花- 容子自由詩1004-6-14
架空少女事典- たもつ自由詩12*04-6-12
Mutual- 呉汁±自由詩104-6-10
生きて....- BLACK JACK自由詩304-6-10
青姉妹- たもつ自由詩1404-6-10
FISHMAN- 本木はじ ...自由詩604-6-9
きれいなきもち- アンテ自由詩24*04-6-9
願望- 湾鶴自由詩1004-6-4
灰色- 本木はじ ...自由詩204-6-3
夜明け- 本木はじ ...自由詩304-6-2
行き先- たもつ自由詩2304-6-2
夏の日- ワタナベ自由詩15*04-5-30
無題- 美柳 章自由詩104-5-30
___________________Rementid__/ ...- ティナ自由詩1*04-5-30
草むしり- たもつ自由詩1204-5-29
日の出- 湾鶴自由詩8*04-5-28
あなのそこ- アンテ自由詩9*04-5-28

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