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白いものばかり
愛していました
わたし
四角い
消しゴムを
四角く切り分け
わたしは
それが真実の白だと
知っていました
あの人の書いた
ひとつの
美しい文字
....
すてき、すてき、すてき
だから横たわって落ちて飛んだ
軒下のようでした。
ここは、
森から採った木の枝を
温かく突き刺して眠る家
帰る、帰る、帰る
それは違うわ。
ここ ....
まつげはひかるけれど、それはあなたの水ではない
雨あがりのドライアイは
公園の風景を
焼きつけるしずかな鉱石のように
まばたきをしない
「むかし、どこにいきたかったのかとか、
ほんとうに ....
ある傾斜においてうつむくのでなく
あたまならがっくりと
垂らすせいで
きみの、
頸椎が
くらい空にすっかりひえてむけてしまい
きみの視ないものにちゃんとかぞえられる
都心から二時 ....
石が浮遊したまま 歩くものだから
おにぎりを持つ手を取ってしまった
ぱらぱらと 放物線を描いて当たる残飯を
一つまみだけ返した
大方 縦に首が動く
揺れている
様々にた ....
先生、私ファンタジーが書きたいです
現実のうらみつらみごとくさいものや自傷自虐自意識性狭窄や無節操な欲目や退廃堕落どろどろだらりんや排泄物じみたものとかこととか虚無的悲観などとは、無縁な ....
電話が鳴った。
出るのが億劫で仕方なかったけれど、
あんまりにも煩いものだから。
モシモシ。
面倒だったものだから、
「ムシムシ」
そう言って切ってやった。
電話は鳴 ....
猫とは煮込み続けた ライオンのことである
言霊とは チョコレートの 破片の中の 0.0000001である
名言作りにはげんでいた久兵衛さん
畑を耕しながら なにやら ....
気づけば人の命も
充電が出来るように
なっていて
ボタン1つで
初期化もできるように
なっていた。
( ――そんな世界で
暮らしたい方は、
....
シンプルに濁点をひろう
歩幅は正確に保ったままで
ぼくたちにはちいさな物語しかない
そうしたフレーズには語弊があって
信号に、プロミスの看板に、防空壕に
わらいながら灰色の花をか ....
荒れ果てた夜を
隠された夜を
打ちのめされた夜を
くずおれた夜を
バラードがレクイエムのように
人気のない街角に流れて
霧に濡れた路上で
二度と開くことのな ....
第一形体は無に等しく
第二形帯は無限に等しい
そして第三形態
既に独りの刻ではなく
多数に
引き千切られた告白であり
目前、黒く固い鉄の炭のイシの
(何かが燃え尽きたシ、ジツ、ZON ....
夏が庭先に
影を落とした
それを拾って
届けてやると
落としたんじゃなく
捨てたんです
そう言って夏は
....
爺や!ねえ聞いて!例のブーツ再入荷ってよ
凄くない?まるで姫子の為に地球が回ってるみたいね
目まぐるしくってよ フフフッ(飴玉ほっぺにあるよ)
師走前には走って届け ....
「こちら、よろしければどうぞ」
本屋さんで新潮文庫を買ったら、
おまけに付箋をもらいました。
緑色の紙に『ワタシの一行』と書かれた、
小さな小さな付箋でした。
この本 ....
浮遊感
沈む左脳の瞳
9は赤く
8は半透明
耳を通る記号
ロジカルなからだ
蟻走感
浮かぶ右脳の言葉
青は止まれ
黄色は壊せ
背景だけがカラフル
裾を掴む愛
疑視感 ....
眼鏡をはずし
目の前を水中に沈めれば
外灯は滲み
ひとびとは陽炎になって
せかいはちいさくちかく、まるくなると
おもっていたけど
無限のひろがり
おとこもおんなもなく
泳ぐような身 ....
君らしくない、
意外だよ、
イメージになかった、
他人の言葉から
始まる
自己崩壊
自己紹介
も
できない
厄介な
アイデ
ン
ティテ
....
こんな沈んだ気持ち程度、扇風機で浮くと思っていた
あのすてきな帽子、いったい誰のなんだい
つま先でつついた
みんな同じような次元を突き破るために
だんだんと口角を上げ始める
....
あたりまえのような速度で過ちを折って重ねる
ここにはもう眠るところなんてないのに
わたしの体を隅へ隅へと追いやっていく
けだものが死んでも
灯台へ行く人々の列は途切れることもなく
空気袋 ....
あさのやみにたゆたうことば、なみたつおもてにささやきをのこして、うっすらとたなびくあついかぜがめのまえにあらわれる、いのちのうしなわれたさいはてのほとり、たえまなくゆれながらほどかれていく言葉 ....
み●●●
●ず●●
●●か●
●●●ら
うまれた
るふらん
みずから
浮上する
レ●●● ....
無期限激務
うたうたう るるりららりるる うたうたう
意外や意外。
第千巻完成だ
だいせんかんかんせいだ
いがいやいがい
うたうたう るるり ....
ですから、
ね、
あらゆる、
「わたしから飽和するわたしたちよ、
もうここには語るべきことなどありはしないのです、と
語りはじめる卑怯をおびやかしてください、
かなしいほど ....
肩に置かれた手の温もりに
ハッとして振り返った
見慣れたはずの顔に
涙がこぼれた
無くしてしまったと
思い込んでいたものが
ふとしたことで見つかる
ひとりごとのボリュームをあげた
わしかい?
わしゃ、司会者じゃ。
会話し、活かし、沸かし、癒し、
話者介し、ワイワイ。
シワシワじゃが、
可愛いジジイじゃ。
界隈じゃ、若い支持者、
甲斐甲斐しいわい。
― ....
あ、の形にひらいた口から
あ、がこぼれて落ちた
床にふれる
粉々に砕けて、見えなくなった
手を伸ばして鍵を外す
からから、と窓をあける
なまぬるい風が不躾に入り込んでくる
....
あの眠れなかった夜が嘘のように
六畳の王国へ
怪獣も後悔も連れて行っておくれ
残念な日々はやがてぼくの骨になっていく
木漏れ日はおおきなあくびをさそって
点々と地図を成していく
....
濁音だけでも、半濁音だけでも、
ポイズンにはなりませんでした。
ポイときて、ズンと効くから、
ズイポンではいけませんでした。
空気に混じってたくさん殺す。
紫色の飛沫。
よい毒製薬 ....
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