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深海の水底に眠る者たちよ
我らはいま至福の中で歌っている

君たちは永遠に若く
我らは次第に歳をとってゆく

君らが捧げた{ルビ生命=いのち}は
決して無駄ではなかった

傲慢な思想 ....
金と銀の龍は螺旋を描き
{ルビ蒼穹=そうきゅう}をかけ昇り
久遠の果てまで行ってしまった

アレクサンドリア図書館に
地球の円周を解き
数学者は美しい数式を描いた

ガンジスの行者は
 ....
人類が生まれてから
確か500万年前だったかな

その頃は多分縄張り争いもあっただろう
でも、今のような殺し合う戦争は無かったはずだ

近親憎悪という言葉が浮かぶ

宇宙はこんなに広い ....
そんそんと そそり立つ巨木たちが
おんおんと 響きあう静寂の中で
ぼくは何を探しているのだろう
ひと際太い老樹に聞いてみた

わしらは千年以上の時を過ごしてきた
人間の来る処ではない
わ ....
あ  愛するきみよ
い  いつまでも一緒に歩いて行こう
う  後ろは振り向かないで
え  駅の改札を出たら
お  大きな山々が迎えてくれた
か  必ず幸せになれると… 
き  昨日までの想 ....
黒曜の空の下
ぼくらは何時も一緒にいて
あれはシリウス
あれはプレアデス
あれはアルデバラン
あれはペテルギウス
あれはベガ
あれは… と

ぼくは知ったかぶりをして
星々を指して ....
きみが花なら

ぼくは蝶になる

そっとくちづけ

踊りましょう

儚い命のなすがままに
遠くで暮らすことが
ぼくらにとって
良いことなのか
悪いことなのか
いまはまだわかりません

狂った時計を確かめても
約束の時間が決められません

古いカレンダーに印しを付けても
 ....
もしも君が疲れているのなら
此処へ来るといい
美味しい珈琲を淹れてあげるから
何なら安物のウイスキーくらいならあるさ

もしも君が退屈ならば
此処へ来るといい
音楽を聴かせてあげるから
 ....
月と鏡はお似合いの恋人だから
同じ夢を語りあっているのだろうか

耳をすませばその囁きが
少しは聞こえてくるかもしれない

梅の花はほころび
君たちに祝福を歌ってくれている

ねえ… ....
帆布を揚げて
ヨーソロー!
船長は高らかに叫んだ

目指す宝の島は
オレの背中の地図に描かれている
酔えば赤く浮き出て航路を示す

ラム酒を飲み放題という条件で
航海に行く契約書を交 ....
天空の彼方から銅鑼の音が響き
東の風とともに
青い龍が螺旋を描き
舞い飛んできた
干からびた大地に
人々は飢え
龍を待ち望んでいた
鉛色の厚い雲が湧き立ち
雷鳴は轟き
銀の雨が降る
 ....
もういいよ

ぼくはひとりで

大丈夫
セピア色に閉じ込められた表情は
硬く結ばれた口元と
こわばる頬
眼差しだけが生きている
たった一枚の写真

逢った事のない親族の表情は
戦闘に出る伯父を中心に
こちらの世界を見ていた
 ....
今朝の音楽は短調ではなく長調が似合った
何時もの苦い珈琲が何故か甘く
正確なメトロノームが響きあって
ぼくたちに奇跡の扉は開いた

あまりにも透明な
薄く虹色に染まったシャボン玉

誰 ....
恋は一滴の純水から始まり

甘く
酸っぱく
ほろ苦く

谷をくだり
激しく澄んだ渓流となる

やがて世間の汚れを抱き込み
滔々とした大河の流れとなり
不動の愛に変わる

命終 ....
うちのたまは五百円玉が大好きで
お腹いっぱいになるのは十五万円
過日お腹が痛いというので
たま専用の銀行ATMでうんちをさせた
もうそろそろ
またお腹が痛いというだろう
たまは食いしん坊で ....
グラスを傾けながら
あの頃を想う

何も持っていなくて

三本立てのリバイバル映画を観ては
涙ぐみ

午前零時閉店のクラッシック喫茶が終わるまで
バッハとチャイコフスキーをリクエスト ....
黄昏に

カレーの匂う

帰り道
漂泊の路は白く乾き
振り返ってみれば
足跡は曲がりくねり
彼方に霞み 消えてゆく

あれから{ルビ幾年=いくとせ}経ったのだろう

春は桜の花びらに埋もれ
夏の陽はヒマワリを照らし
 ....
天竺の哲学者は言った
零は無であり有でもある

零は円周率の計算が果てしないのと同じなのですか

彼は言った
零は起点ではない無量大数と同じこと

メビウスの輪と同じものですか

 ....
月の輝く夜は
星々も遠慮深くため息をつく
彼女はとても気まぐれで
若葉の季節を待つ人々も祈りを捧ぐ
豊穣と子宝を授かるように
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花

{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}

てのひらほどく
文様も
 ....
ふたりで拾った
透明で硬く紅い卵

ぼくが生き物係になって
手のひらで暖め孵化を待っている

何が生まれるのかわからない
虫眼鏡で眼を凝らしてみると
真ん中がトクトクと脈動している
 ....
夜の{ルビ静寂=しじま}に独り遊びは慣れている
悲しみと 愛しさの狭間でウイスキーをあおり
君を待つ秒針だけが過ぎてゆく

期待と不安がよぎる交差点
ヘッドライトだけが過ぎていく

ぼく ....
青い空
西から東
雲がゆく

干し柿の
甘きとろみに
母想う

眠れない
夜の薬は
十二錠
天竺の行者は言った
無量大数よりも大きな数字を
ガンジスの砂を感じながら
無数を解いた

今もスーパーコンピュータで円周率を計算しているが
果ては無い
無駄なのだ

この宇宙の果てに ....
まどろむ君のてのひらに
ワイン色のガーネットの大粒をそっと転がした

ぼくたちの明日はどうなるのか占う

危うい…

ぼくたちの関係はとても微妙で
紙一枚でやっと繋がっている

君 ....
東の風が吹いていた
醤油工場から醪(もろみ)の匂いが漂う路地
ぼくはスニーカーの紐を堅く締め直し
重いザックを背負い直した
遠くに行ってしまう前に白い灯台を訪れたかったのだ

乗客は三人だ ....
どんなに立派な人でも
どんなに美しい人でも
それはガン細胞かウイルスでしかない
仮面舞踏会のように
知って知らずか
浮かれて生きている

何処かで聞いたのは
人は皆 うんこ製造機だと… ....
アラガイsさんのレタスさんおすすめリスト(199)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弦楽のためのアダージョ- レタス自由詩7*24-3-6
夢の欠片- レタス自由詩6*24-3-6
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宮沢賢治のオマージュ- レタス自由詩5*24-2-28
北アルプス紀行- レタス自由詩9*24-2-26
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五行歌_一首- レタス自由詩4*24-2-25
朝の想い- レタス自由詩6*24-2-25
もしも- レタス自由詩7*24-2-22
蜜月- レタス自由詩7*24-2-21
酔いどれ船- レタス自由詩5*24-2-18
青龍- レタス自由詩5*24-2-17
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梨の花- レタス自由詩4*24-2-15
虹色の結晶- レタス自由詩10*24-2-14
水の如く- レタス自由詩6*24-2-10
たま- レタス自由詩13*24-1-31
還らざる日々- レタス自由詩8*24-1-30
少年時代- レタス俳句3*24-1-30
- レタス自由詩6*24-1-28
生滅問答- レタス自由詩4+*24-1-26
五行歌_セレーネ- レタス自由詩7*24-1-24
別離_【改訂】- レタス自由詩5*24-1-12
珠玉- レタス自由詩9*23-12-28
Too_far_away- レタス自由詩5*23-12-25
随想- レタス俳句4*23-12-14
地に平和を- レタス自由詩8*23-12-14
珠玉- レタス自由詩423-12-4
地の果て- レタス自由詩923-12-4
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