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窓硝子に映った一角獣は
怯えることなく
凛としたまま
そこに佇んでいた

白い毛並みは金粉が混じったように煌めき
燃える炎の赤い瞳はつぶらなルビーそのもの
巻き貝を細長く伸ばしたようであ ....
涙が流れない

枯れてしまったのか
風が吹いても
零れ落ちない
滴ることのない雫

渇いた気持ち
渇いた心
色を付けたいほどの焦り

焦ってなどいない振りをする
そんな悦び
 ....
空っぽになったような
この身体だけれども
宙に浮かぶことはなくて
かといって
足が地についている感覚はなくて
それでもフラフラと歩き続けていて
なんの目的もないのに
前に進まなければなら ....
呟きたい言葉はなんだろうか
優しい戯れ言
激しい罵り
慈しみの慰め

それとも沈黙
ただそこにいる
それだけでありがたい
だからもうしばらく
こうして居よう
深呼吸ができる場所を探してる
なにも怯えてなどいないくせに
うまく呼吸ができないから
たまに深い息をついて落ち着く
まれに深い息を吸って心を洗う
求める光は月が放つ蒼
今宵もまた
自らの ....
一人の夜は
とても気楽で
無理に笑顔を作る必要もなく
諍い合うこともなく
気まずい間を埋めるために
言葉を立て続けて放つ必要もなくて

歩くのが面倒くさいといって
寝たまま転がってみて ....
真っ白な毛に覆われた猫が
黄色い瞳を光らせて言う

走れ

だから逆立ちして見せた
ただそれだけのこと

シャノアは私を威嚇した
尻尾を立て
全身の毛をさ逆立て
黄色い目の輝きを ....
ヒヤシンスさんの坂本瞳子さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛しのユニコーン- 坂本瞳子自由詩4*17-10-22
ナミダノイロ- 坂本瞳子自由詩4*16-11-25
前へと- 坂本瞳子自由詩1*16-10-1
静寂- 坂本瞳子自由詩3*16-9-15
真夜中に吠える- 坂本瞳子自由詩1*16-9-5
ロンリーナイト- 坂本瞳子自由詩2*16-8-20
天邪鬼- 坂本瞳子自由詩1*16-8-18

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