今朝も電車の中で
僕はすし詰め
くたびれた背中のお米達に
すき間なく囲まれて
まぐろの気持が少しわかった

目を閉じると
あのきれいな木目の板へと
運ばれてゆくのを感じる

「 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
Blue Sky
僕らが愛と呼ぶもののすべてが真実でありますように
僕らの幸せが誰かの不幸のおかげでありませんように

僕らのパズルはこんがらがっていつまでも解けない
このまま解けな ....
静かな呼吸から寝息へ
移ろいは 深い罪
霧のように


夜の霧 深すぎて
そこは天国ではなく寺院ではなく
神社ではなく教会ではない
誰も手を触れることない
水滴は 都会の電 ....
蓮の花青白く燃える
微かな灯りを道標に
ここまで辿り着いたのだ
背骨を軋ませる寒気に
追い立てられるように
ここまで逃げてきたのだ
皮膚の下で
おれの真っ白な髑髏が
刻々と輝きを増して ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
ワタクシが
どのくらい脳天気かと
説明しますと

先日
とても好きだった人に
もう
あなたが嫌いです と
それきりふっつりと
音信不通

その人は
どこか不器用で
うそなんか ....
  

なにか?
とあまりにも
涼し気に微笑む君
のせいで
僕はとりあえず
牛乳飲んで
落ち着こうと思う
確か僕は
君の肩に手をまわして
さりげない愛情と
そこからなにげなく続 ....
風が吹いたと思ったら
あなたはもういませんでした
見上げた空には
枯葉が一枚舞っていて
届きそうで届かない
私は
待っているのをやめて
風になろうと決めたのに
枯葉は  ....
わたしはあなたを抱きしめて殺す
わたしはお腹を撫でながら泣く
ぼろぼろと泣く
両手に涙がたまったので
涙をお腹に擦り込む
気がついたらあたりは大河
汚濁した黒い水
さぶん
わたしは潜る ....
何か、ひとつ書いたらテンション上がってしまった。
腹も減った。米を水にひたしてる間に、もうひとつ書こうと思う。
日本人シリーズ、行くぜ!

知っている人は知っているが、現在俺は英語圏に住んでい ....


「柴又ぁ〜、柴又でございます」

京成の電車を降りて{ルビ瓦=かわら}屋根の駅を出ると
前方には旅に出てゆくとらさんの像が{ルビ凛=りん}と立ち
柴又の町を振り返り、みつめている
 ....
 田村隆一は太平洋戦争後の荒廃した社会を的確な詩語で捉え、戦後詩壇を代表する存在になった。と、日本の詩の歴史ではそういうことになっているらしい。僕は言うまでもなく戦後生まれ、それも高度経済成長の真っ只 .... 雨の粒たちが描く
池の波紋を見ながら
保育園からの帰り道
娘は赤い小さな傘をさして
唇をぎゅっと結んで

最近、娘の話題といえば
明日の遠足のことばかり
弁当のおかずの注文 ....
青森の雪はデタラメだ。
寒さは別にいい。もう慣れてるから。
寒さはそれほどでもないのだ。というか、
家の中では暖房機をガンガンに使っているし、
外でもセンスのない(あってもいいけど)
 ....
今年も忠犬ハチ公の周囲には
いくつもの吊るされた
ハート型のイルミネーションの下で
サンタのおじさんがテレクラの
ティッシュを配る

スクランブル交差点の信号が青になり
流れゆく恋人達 ....
夜から朝へと染まる荒れ野が
蒼と白にじっとしている
遠く刃物の音をたて
雲はひとつずつ過ぎてゆく


鉄が鉄を撫でている
蒼と白は寄りそって聴く
凍えてゆく声
あたたま ....
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
触手を伸ばして触れる岩肌の
繰り返す夜ここはどこだろう
遠い未来に降りそそぐ月光の
今宵と同じと誰が祈るだろう

沈みこんだ潮流
私はまた扉をふさぐ

アンモナイトな夜
背負った殻だ ....
ふにゃふにゃと
スローモーションで歩いてきた女の人は
いつも穏やかに笑っている友達
「こんにちは」
ふわふわと歩いていった彼女は
ちょっと上等な画用紙くらいの厚みしかなかった

辺りを見 ....
笑う

もう逢えないから

上昇気流に乗って、すばらしいオオカミの毛皮が舞う
運河と気体は太陽がオレンジ色に染めた

黒髪を揺らした君の太ももは堤防の上に座り
回転する渦からは10 ....
ひたいに浮かぶ舟の上から
手をのばし 指に触れていき
水紋は
遠くへ遠くへひろがってゆく


とても大きな朝があり
どこかへ低く消えてゆく
建物の陰に残る光
開け放たれ ....
右手にもったきゅうすを傾けたら
青い湯飲みの底に花が咲いていた

一瞬にして
そそがれた緑のまどろみの下に
花は消えた

この湯飲みで
数百杯の茶を飲んでいるというのに
知らなかった ....
トキくんはひどい

トキくんは天才科学者

トキくんは発明がスキ

トキくんはたまに変な機械をあたしに使う



トキくんはひどい

トキくんは時間を止める機械を作った
 ....
 
 
 
 
鳥角度、見た(ぼくの)ひとにちを終電車、ふりかえり逃げる。どうしてあんなことを(こどもの)と流れてゆく(せせりだしてしまう)蛍光灯。つるつるとした(足の爪で)金属の棒にもたれか ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
前段においては、ジグムント・フロイトにおいての主流と言うべき批判主義について、或る出版物をみてのことだったが、それについてフランス精神医学が特に根強いとの言及した。もちろん、出版当時をめぐっては、 .... 現在の日本の心理学においては、フロイトの地位がやはり大きすぎる点について、心理学の興味的な追求の或る人間として、批評を許して頂きたいと思う。当時オーストリアハプスブルク帝国に活動拠点を置いたフロイ .... 批評のカテゴリーですが、批評というほどのものは書けません。でも、たまに、ああー短い感想をたくさん書きたいな、と思うことがあって、それでこういう形で書いてみようと思いました。感想スレに書けばいいのか、と ....  
 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
木葉 揺さんのおすすめリスト(1402)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すし詰め- 服部 剛自由詩11*05-2-28
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
Blue_Sky- たもつ自由詩1405-2-26
子守唄/深夜の霧は罪のように_明け方の雨は幻のように- 銀馬車で ...自由詩4*05-2-26
蓮の花- 大覚アキ ...自由詩205-2-24
若い人に捧ぐpoem- 馬野ミキ散文(批評 ...4505-2-23
脳天気- umineko自由詩305-2-23
キスデスカ- AB(な ...自由詩9*05-2-22
枯葉- ベンジャ ...自由詩10*05-2-22
宇宙船- チアーヌ自由詩705-2-22
日本人の英語について- 虹村 凌散文(批評 ...34*05-2-21
風の寅次郎- 服部 剛自由詩12*05-2-21
田村隆一(その詩行のかっこよさから語る)- 岡部淳太 ...散文(批評 ...30*05-2-20
願い- たもつ自由詩1005-2-20
80年代中学生日記_斉藤アキラ君- 瓜田タカ ...散文(批評 ...9*05-2-19
聖夜の空に_〜’04_12/24_@_Sibuya〜- 服部 剛自由詩1*05-2-18
ひびき- 木立 悟自由詩405-2-18
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18
アンモナイト- umineko自由詩305-2-18
猥雑な日々- 初代ドリ ...自由詩4*05-2-17
もう逢えないから_笑う- 瓜田タカ ...自由詩13*05-2-16
ひたい- 木立 悟自由詩505-2-14
顔のうらがわ- 服部 剛自由詩10*05-2-13
トキくんはひどい- Monk自由詩505-2-13
鳥角度- nm6自由詩905-2-13
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
心理学にフロイト主義なるものがあるのか—フロイト評論②- 銀馬車で ...散文(批評 ...3*05-2-10
心理学にフロイト主義なるものがあるのか—フロイト評論①- 銀馬車で ...散文(批評 ...4*05-2-9
わたしの感想- チアーヌ散文(批評 ...505-2-9
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6

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