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月が夜の網膜の中で失神し、不断の星めぐりによって再生する。
吐き出された映像は子宮の奥深くへ潜り込み、寝具を甘く翻す。
描かれる唇は三つまで、それぞれに老犬・木 ....
夢が形を失って、私は脚を組み直す。膝に止まった小さな虫を、人差し指で弾き飛ばし。
幻想を欠くと、恋人が現れて、「まだ目覚めの時では無い」と言って、子守唄をうたう。
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ましろい錠剤を口に含み
ほろ苦い赤わゐんで 胃へ突き落す。
その重みではねあがつてくる悲しみが
わたしをどおしようもなく 涙させるのです。