すべてのおすすめ 置忘れたチェロのように
湿気た香気を曳きづり
レモンの輪切りに一瞬、鮮明になる
あなたの狂気ほどの余韻
そのなかに
モーツァルトのタクトが
華奢な骨格に納められる
青白い石膏のくちびるか .... {引用=存在とは他なるものが言表されるや否や、存在は、存在とは他なるものを出口なしの宿命のうちに幽閉してしまう。だが、この出口なしの宿命は、語られたこと le dit が語ること le dire に及 .... {引用=存在とは他なるものーー存在するとは別の仕方でーーというénoncé 言表は、存在と無を隔てる差異のそのまた彼方なる差異を言表しているはずだからだ。存在とは他なるもの .... {引用=存在を排斥しようと努める否定性も、存在を排斥した途端、存在のうちに没してしまう。空虚がうがたれるや否や、il y aの無言の呟き、あるの匿名の呟きがこの空虚を塞ぐ。喩えて言うなら、たったいま死 ....