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秋と冬の夜道を歩く事が好きだった。
身体は寒くても、
これから自分は何になれるだろうと期待していた時期。
朝や夜の何気ない景色にすら、美しさを感じていた頃。
夜はいつだって熱を帯びる。
風呂上がりに、締め付けの緩い軽い服を着て、布団に仰向けに倒れる。
微熱のする携帯電話を手に取って、寝転びながら下のつま先の方を見つめた。
胸は服の上から真っす ....
体の感覚が損なわれていく。
チョークが落ちる瞬間の、
落ちて砕けたそこで 白い粉が
床の上で印になる。
教室の誰かが蹴りつけた
床や壁と同じになった私が
かすかに揺れつつも
プリ ....