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成層圏の上は
光も音もない
暗黒の宇宙
そこでは
法則の中で
星々は
存在している
晴れも雨もない
ふいに現れる
ブラックホール
吸い込まれる惑星
あたしは
....
現在と
過去と
未来は
点のようでいて
じつは
球体の円周のよう
ではないだろうか
過去には生きられないが
過去は現在に続き
現在は
未来とつながっている
今を
....
あの日
会うはずだった
あの雨の日
血まみれのあたしを
あなたに見て
ほしかった
血まみれのあたしを
あなたに抱いて欲しかった
なんども
なんども
自分に問い返し
....
もうすぐ キミの誕生日
あたしはその日 ひとりキミの誕生を
祝います
プレゼント選びは苦手だから
小さなショートケーキとビールでね
タイムの香りにつつまれて
キミの写真を横に
....
久しぶりに実家へ行った
1年ぶりのことだ
改装したとは聞いていた
ただいま
真新しい 木目の引き戸を開け
急な階段をずんずんと
上がっていった
あれ?
あたしの部屋で ....
きょうは 間に合った
帰り道
この街のタワーは
光って 迎えてくれた
紫色だ
明日も晴れだ
緑は曇り
青は雨
天気予報タワーだ
タワーのある街に住んだのは
初めて
....
その子は
”太陽のようこちゃん”と
呼ばれて 育った
あぁ 自分は太陽みたい
なんだな
と ぼやんとおもいながら
思春期を過ぎ
闇の部分をココロに
かかえはじめた
....
めずらしく
たったビール2本で
酔いが足をからませる
まっすぐ歩いているつもりが
どんどん道の
真ん中に寄っていく
ボワンとした視界に
でんとトラックが
踏み切り待ちしている
....
久しぶりに酔いつぶれた
たった瓶ビール2本で
その日はなにか その人に
無意識にメールをしてしまった
新宿で待ち合わせて
1時間だけ飲む
何年ぶりだろう
いっしょに飲むな ....
ここに戻ってきた
狭いけど おちつく
あたしのキッチン
安い焼酎の炭酸割りの
グラスをもって
シンクの扉によりかかり
へたり込む
このひんやりとした感じ
ほどよいスペー ....
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