すべてのおすすめ
夫婦喧嘩しながら
酒を飲む
楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく
その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
ことばは
しょうじきなのだ
できないときは
できないと
わたしにいわせる
むりなことは
むりだと
わたしにいわせる
わたしよりさきに
いきものなのだ
ことば ....
お金を数えていたはずなのに
気がつくと
銀行の人は星を数えていました
こんなにたくさん
どうやって集めたんですか
と尋ねるので
生まれた頃からあったと言いました
使いきれない ....
蝉のプラモデルを買った
部品をよく確かめながら
組み立て方を見て作った
完成した蝉は
少し違う形の虫だった
説明書に完成したら
ボタン電池を入れ
冷暗所に保管
と書かれてあ ....
わたしは
ヘラブナである
めのまえにおちてきた
はりがついたえさをくわえ
つりあげられては
リリースされる
ヘラブナとは
そのような
いきものである
そんなこ ....
いこう
いこうと
わたりどりがなく
そらたかく
はるのそらをわたる
いこう
いこうと
わたしにきこえる
ひとつしかない
わたりどりのことば
やんわりと
はるのかぜが
わたしをことわる
ほおをかすめ
しめったかんしょくを
のこして
あのひとは
だれだったのだろう
わたしがふれた
はるのかぜは
....
おめしあがりの
ちょくごにいれてくださいと
いっぽうのふくろが
のこっている
なにがはいってるのかと
あけてみたら
なにもなかった
ははにきくと
そういうものだ ....
しにおびえず
ひびをくらしたい
わたしはなにに
おびえてるんだろう
なにがわたしに
おびえてるんだろう
いのちと
みとめられてから
にしのそらに
ばくげききがしずんでいく
まちによるを
のこして
ちきゅうのうらがわを
やきつくして
あすもまた
ばくげききが
やってくる
かごのなかから
かたちのよい
みかんをえらぶ
どれでもいいのに
なぜか
えらんでしまう
だれでもいいのに
なぜか
わたしはこいびとを
えらんでいた
だんらん ....
まめをたべすぎると
はなぢがでるって
しってる?
ぼくはきょう
がっこうで
まめまきのじゅんびしてたら
はなぢのにおいがしたんだ
はなをおさえたけれど
はなぢはでて ....
ゆきのしたに
ねむっているのは
だれか
ゆきがつもると
さくもつがよくそだつと
そぼがいった
ゆきのしたには
おばあちゃんが
ねむっている
わがやにも
とんかつがやってきた
いろがうしなわれ
モノクロームになる
あのどてで
あそんでいた
こぶたたちの
たのしいおもいで
かがみをみている
じぶんのかおではなく
はいごにいる
かぞくをさがしている
タンスのしょうのうを
とりかえている
ははがひとり
うつっている
おんなは
どこへいったのか
ここにいますと
おんなはいう
こまどから
ゆうやけをみて
コンロをともして
さかなをやく
みちがもうないのだ
ゆきにうもれて
そのみちを
みちだとしんじて
ゆくのがよい
わたしもずいぶん
ねゆきになった
はるになれば
めがでるだろう
ねゆきのそ ....
もんだいは
かいけつするものだ
かみのうえで
しずかに
まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる
とがってたはずの
えんぴつのさき
まるく ....
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた
そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた
しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
結婚式に出席した
貸切の二次会会場の
一般客席で
若い家族がパスタを食べていた
みな同じパスタを
食べていた
これからいかなる時も
永遠の愛を誓います
盛り ....
このきもこうよう
するんだね
そういわれるひまで
どれだけの
つきひをついやしたのか
たくさんの
ごかいがあった
このきは
きではないのかと
いわれた
ひも ....
やまないあめの
のきしたでまっている
おじぞうさんが
むかえにくるまで
ひとがてのひらを
あわせている
いのちが
あめになるまで
れいぞうこをあけると
いつかのなつの
せみのこえがきこえる
わたしは
トマトをひとつとりだし
つめたいそれにかぶりついた
れいぞうこをしめると
せみのこえはやみ
ト ....
しらないまちを
あるいた
しらないというだけで
まちはふるくなり
あたらしくもなっていく
しらないまちのひとにも
わかるような
ことばではなした
ほとんどつうじ ....
たからじまに
よるがくる
りかしつのすみで
+
たんすのなかで
よりそう
りぼん
+
たくさん
よめば
りすもすむもり
....
あさめざめると
あたりまえのあさが
おとずれている
しんでしまえば
えいえんにおとずれない
あさだ
べんきょうちゅうのカラスが
けさもなかない
としおいて
ぼ ....
ひらがなの
かきじゅんが
ぜんぶさかさまだから
おかしかった
まるですきにさきみだれる
はるのはなを
みているようで
まちがえていることが
ただしいのだと
きみに ....
おまえがねむらなくても
かわりはいくらでもいる
といって
すいまがおとずれます
ああ、ねむることも
いきることなのだと
ゆめのせかいで
きがつくことができたなら
....
カルヴァンクラインの
エタニティという
香水の匂いがした
夕暮れ前の下町で
前を走る
自転車の奥さんは
推定四十歳前
最近できた
あのお洒落なマンションの
住 ....
きみが
きみのりんじんに
つくして
うらぎられたのだとしたら
いまいじょうに
つくすべきでしょう
りんじんが
じぶんになるくらい
はるのそらが
はるのそら ....
乾 加津也さんの小川 葉さんおすすめリスト
(64)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夫婦喧嘩
-
小川 葉
自由詩
12
12-12-20
ことばはいきもの
-
小川 葉
自由詩
11
12-11-29
星空銀行
-
小川 葉
自由詩
13*
12-6-28
部品
-
小川 葉
自由詩
4+
12-6-7
ヘラブナ
-
小川 葉
自由詩
6
12-4-15
渡り鳥
-
小川 葉
自由詩
5
12-3-8
春風
-
小川 葉
自由詩
5
12-3-1
お召し上がりの直後に入れてください
-
小川 葉
自由詩
5
12-2-18
畏怖
-
小川 葉
自由詩
2
12-2-16
爆撃機
-
小川 葉
自由詩
4
12-2-6
団欒
-
小川 葉
自由詩
3
12-2-2
白い爆撃
-
小川 葉
自由詩
3
12-2-1
眠る命
-
小川 葉
自由詩
3
12-2-1
とんかつ
-
小川 葉
自由詩
3
12-1-31
樟脳
-
小川 葉
自由詩
1
12-1-30
夕焼け
-
小川 葉
自由詩
4
12-1-27
根雪
-
小川 葉
自由詩
7
12-1-23
答案用紙
-
小川 葉
自由詩
7
12-1-21
積雪
-
小川 葉
自由詩
7
11-12-18
誓い
-
小川 葉
自由詩
3
11-11-17
紅葉
-
小川 葉
自由詩
7
11-10-19
雨宿り
-
小川 葉
自由詩
5
11-9-22
かたち
-
小川 葉
自由詩
3
11-9-13
知らない街
-
小川 葉
自由詩
5
11-5-31
便りがないのはよい便り
-
小川 葉
自由詩
3*
11-5-24
あたりまえの朝
-
小川 葉
自由詩
4
11-5-19
一年生
-
小川 葉
自由詩
5
11-5-16
眠り
-
小川 葉
自由詩
5
11-5-15
エタニティ
-
小川 葉
自由詩
7
11-5-7
隣人
-
小川 葉
自由詩
1
11-4-30
1
2
3
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