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棄てられた緑や白を
熱はわたる
ゆうるりと巡り
夜をつくる
川の
ひとつの波が逆らい
二層で居る
午後の空を
燃した磁石
冬と陽のあいだ
蒼 ....
雪に沈んだ境界を越え
ひとつの足跡が響いている
野と原を野と原へつなぎながら
冬のむらさきは照らされてゆく
ひもとかれ
ただそのままの土が冷え
空へ 息を吹きかける ....
暗がりが暗がりのなかを
剥がれながら落ちてゆく
滴が滴でなくなるまで
見つめ見つめ 見つめられてゆく
見えるものは そこにないもの
赤を隠した 白の毛糸玉
腕に咲く ....
記念式典
歩道の上に
人の大きさほどの
鉱が置かれる
式典が終わり
鉱は五つに分けられ
そのうちのいちばん小さなものが
あやまって溝に落ちる
あわてて拾 ....
顧みられない壁の横で生まれ
白も黒も知らずに白と黒になり
街を隠す羽を動かしている
冷たいにおい
曇を遠ざけ
冷たいにおい
手の甲を踏む
街に沈む街
....
舌を外して
額につけて
すぎる光 すぎる光
ああ本日も
さわやかな曇天なり
実のつらなりが
水に映る
逆さになり
雨が来る
遠くと近くの震えが混ざり
小さな 音だけの雨となり
曇へ降る虹
曇から降る虹を見つめる
指のかたちの熱が ....
右手が
左手を透り先へゆく
何かに触れる
何かを透り
さらに先へ
おおら おおら
ときく ときく
揺れに満ちる水
すきまなくすきまなく
兆しではなく ....
からだがからだを残して震え
雪のはじめのひとかけらを知る
もういちどの無い
もういちどに咲く
底まで呑まず
わずかに残る空を見つめる
青は低く
灰より遠く
....
うすむらさきの川に指をひたしたまま
舟が帰らぬことを願っていました
あなたは何故そんな
紙の花のようなことを言うのか
とうの昔に終わっていたのに
今がはじ ....
乾 加津也さんの木立 悟さんおすすめリスト
(70)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜と花
-
木立 悟
自由詩
4
11-1-13
朝と声
-
木立 悟
自由詩
5
11-1-1
夜と径
-
木立 悟
自由詩
5
10-12-29
ノート(47Y.12・12)
-
木立 悟
自由詩
3
10-12-12
ひとつ_こがね
-
木立 悟
自由詩
5
10-12-9
ノート(47Y.12・8)
-
木立 悟
自由詩
3+
10-12-9
夜と辺
-
木立 悟
自由詩
14
10-9-29
降り来る言葉_XLVII
-
木立 悟
自由詩
5
10-9-20
瓶天
-
木立 悟
自由詩
5
10-9-14
ノート(紙の花)
-
木立 悟
自由詩
7+
10-8-11
1
2
3
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