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すべての夢が
ついえたから
始められるものが
あるように
滅びの明くる朝は
こんなにも
穏やかだから
そこで、
初めて口にしたい言葉
がある
何気ない
ストーリーのよ ....
詩は修辞ゼロでも成立する。修辞と非修辞(公用的な用法)の間に本質的な区別はありえない。何ら工夫のない新聞記事や公文書の記述にも私たちは比喩的な意味を嗅ぎとることが可能である。書き手が公用的な意図 ....
二本の指で
煙草の先端を揉み消して
どこか遠い空に
未明から鳴り止まない
海鳴りのような響きに
耳は ひらいて
放 ....
虚の場所
こくりこと 霊。
(青空、)
墜落が 必然であった か
錐揉み乍ら 再考している…
(集落、の)
仮構された 中 ....
時計が 針をやすめ
静寂が風を
宥める彼方
あの遠いところで
たえまなく
枯れた葉を、振り落とす
木 ....
息づく、生命の、青い匂いを嗅ぎ、言葉と、言葉の
隙間から洩れる、かなしい喘ぎに、くるしい、胸が
くるしいよ、思い出していた、おれは遠い ....
さりげない贈り物のような
白い箱に真っ赤なリボンをあしらった
その箱の中のような牢獄で
私たちは 少しだけ息づいている
美しい花々 草原
....