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かなしみにあいにいこう
イドを掘って地下の水脈から
どこにもない抽象的なものに
‡音の出ない笛
書けない手紙
飛べないロケット
固定化された夏の行事と
....
少し先の未来のわたしが
日の光とともにわたしにナイフを
差し込んでいく
瞬間にわたしはいる
そして瞬間だけわたしはいる
あとは
ただ殺し殺されるだけの輪の中
繰り返される ....
愛や憎しみは力でも原子でもなかったという驚き
あらゆる原子の内に秘められた精神
なにもかも包み込むような恐怖が
優しさの毛布によって包まれている
そう
すべて
とか
最後のと ....
かなしみなんて
ただの化学反応じゃないか
流れよ我が
***1
どこかで落ちている石ころを拾っている。わたしにはもう無限しかなくなっている。数が数えられないのだ。数えても意味がなくなってしまった。
***2
幻の中で私は会話する。で ....
いつか
宇宙が死ぬって
なんだか
良いよね
いっしょに
死のうね
って
いってくれてる
みたいで
はやく
おわらないかな
宇宙
おはよう 校舎から放射状に伸びて校門を突き破って生えている杉の木と
レンガの上に一列になって羽を畳み損ねているてんとう虫が
機械化された栄子の胸を圧迫する様に私はただ積み重ねてきたレンガを一個一 ....
生まれたとき
顔を出した世界が
さみしいものだったことを
あなたは憶えているだろうか
人間はたまねぎのような皮ばかりだ。どれが本当のわたくしというものはなく、あるのは薄い皮ばかり。
ニーチェ→フーコー、ベルクソン→ドゥルーズというのは中2病の系譜ではないかと思いはじめた。では、そ ....
夜が暗いから 僕は首が伸びていく
伸びた首が 電線の周囲を回転していくので
僕を中心とした渦巻きが 昨日いた鳩の骸を齧りだす
乾 加津也さんの佐藤伊織さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あいにいこう
-
佐藤伊織
自由詩
5
15-5-23
円環
-
佐藤伊織
自由詩
3
13-1-11
原子論
-
佐藤伊織
自由詩
3
12-9-15
かなしみ
-
佐藤伊織
自由詩
2
12-9-9
そこでまってて_くれますか
-
佐藤伊織
自由詩
8
12-6-23
宇宙
-
佐藤伊織
自由詩
4
12-6-19
憂鬱な朝
-
佐藤伊織
自由詩
2
12-6-10
記憶
-
佐藤伊織
自由詩
2
12-1-28
サインバルタ
-
佐藤伊織
自由詩
3
10-9-30
夜鳩
-
佐藤伊織
自由詩
2
10-9-23
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