すべてのおすすめ
終電終わってんのにこれから行けるわけないでしょ
酒もかなり入ってるから車も出せません
ぢゃあそういうことでバイバイ
って電話を切った10秒後には
予想どおりブルブルしてるバイブ機能

ハイ　.... オミオツケが欲しい、と
書いて送ってみる
あなたと
繋がりたい　繋がりたくない
そのどちらでもない 灰青の砂に
うずもれていく白いかかと
すがる花がらと
たちのぼる月、銀色


行き
来する鳥が
銀盤に　あばたをこしらえ
あちらに巣がある、
と君は僕を振り返らない
　.... 曇天の空に
はりつめる夏気の
清らかなうとましさ
そして
むらさきのむくげ


気付くなという忠告
それが聞こえる胸のうち
そう、もう気付いている
それでも気付くなという忠告
　.... カズラが花をおとし
森に住む蝶が
深々と死にゆこうとする八月
砂地から
こころないひとが訪れる
こころないひとは
分銅の肩を持っており
踏み入ると
腐葉土からは
ムクゲの細かいし　.... （（（（（（、

溺れていく、夏の、軌跡に、
揺れている、白い泡、虹の、
膜を掴んだ、君の、痕跡。

覚めていく、まなざしに似た、
夕暮れの、屈折。
恥かしげな、月の裸体、
蒼ざめる　.... (一)

駅の改札を出て
長い階段を下りたところで
醜く太っていて、サスペンダーと蝶ネクタイをした
男に声をかけられた
公然わいせつ以外のすべてのこと。

世界と呼ぶには狭すぎる生活、　.... とりあえず20年後か15年後ぐらいに総理大臣になろうと思う。
日本初の詩人兼総理大臣になる。
いま考えている公約としてはまず首相官邸をゼネコンとかでなく
日本全国の各市町村の腕利きの棟梁たちが集　.... 港に来たら、花は散っていた
ノウゼンカズラが
地上に口付けている

おぉんおん、
おぉんおん


遠くではまだ咲いている
向こう岸の工場の灯だ




向こう岸の工場が
　.... あの頃、君に告げられなかったことを今


　***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ　.... スパゲッティを茹でる日曜午後
鳴り響く玄関ベル、開かれるドア
宅配の青年は箱をひとつ手渡し「お届けものです」
差出人はない
質問をする間もなく機敏な動作でドアは閉じられる
去り際に「　.... 女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


　.... 狂ってしまうと、あなたを
愛する草、風、鉄橋が散らばる中で

わたしは何もない
なにもない
なにもない
ためらいも勇気も
恥も

釣りをしている人がいて。

何もないことをくぐる　.... さるすべりすべり落ちるあの
寝姿の
視線に匂う
密約の
触感の
柔肌
（とは使い古された）
僅かな湿り気の
伴う
触れる
瞬間の
うなじの
過敏な
さるすべりすべり落　.... おもいだす
ねえ、
きのう
何食べたっけ

わたしは吐きだしてそのまま、
そっくりおもいだす
小麦粉、パン粉、たまご、えび、

あんたさては、えびフライやな、って言うと
ピンポーン　.... 俺を押しこめようとするな　俺を狭くするな
俺は到着したばかりの華麗なオタクちゃんだ　グルグルパンチだ
昨日より少し大人しい犬の頭を撫でているのだ
こら　そこのお前　おれを押し込めようとするな　.... どっちなんだろう

俺はわからないと友達に言いたい

携帯電話のメールで『ぜんぜんわからない』とメールでスカイメールでせかいの全員に返信

メールでスカイメールで、全員に。せかいに。

　.... ほら起きなさい、と
布団をめくったら
息子が石になっていた
くしゃくしゃパジャマの真ん中で

小さな石だ柔らかい色の
まだ磨かれも割れてもいない
服着せようにもサイズが合わない
　.... 砂丘であなたに会いたかった
あなたの足をつかみたかった
行き倒れる寸前の
砂に埋もれたあなたの足を




谷であなたに会いたかった
あなたの骨を接ぎたかった
花をとろ　.... 「ホーム」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ホーム」

あなたと私　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　君とぼく
線路にほんぶん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.... ねえさま
ねえさま
ねえねえさまそこにあるお酒をついと
ついついと
ついでくんなまし
あちきはまだかむろなんで
ねえさまのほうが
旦さん方に喜ばれんすぇ

祝いの席にわかめひ　.... さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで

わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
　.... 脂喰坊主は地下鉄の端で
ホームに顔を突き出して遊んでいる
駅員が慌てて止めるが
大丈夫
脂喰坊主は死なない
脂喰坊主はバツの悪い顔で笑う
それから
目を閉じてかっきり一秒
　.... 電車が泊まってたので、あの人はたしかそろそろ締め切り間際だったかなとか、あの子は今日も新宿にまだいるのかなとか、さてどうしようか、公衆トイレで考え事をしていたら、おっ、ダイヤの指環を拾いました。美輪さ　.... あぁ、ヒラケタ
あの人は今日も、実は弱いの。ヨヨヨ。
と、男の胸で泣いている

実はヨワかったのね。
よりは、
それでもツヨク、
あれることだけはやっぱり美しい

今日もあの人は美し　.... 性交の時のあえぎは
どこまで聞こえるのでしょうね。



かなしみや
よろこびや
いとしさは
どこまで響くでしょうね



知って伝わって
心っていわれてるものの中で
精錬　.... うっかり秋口に
スリップ姿で煙草を吸いに出た少女は
うっかり１４歳のおとこのこに
エッチされてしまった



灰皿代わりのペットボトルを
少女は死んでも手放すまいと思った



　.... 狂人のふりをして
俺は狂人のふりをして
街を歩かねば
負けてしまう
お前らに
お前らってお前だよお前
｢お前だ！｣と心の中で叫んだけどそこには誰も
世界中に氾濫しているルールは全て中止だ　.... けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている　.... もう少し

もう少しだと
思わずには、いられない

と僕は、僕の生まれた町のとおりの言葉で
書こうとするんだが

カナシイ
異物なんです

僕は

言葉に対して
山から
　....
捨て彦さんの未詩・独白おすすめリスト（58）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
景子- いとう未詩・独白9*07-1-24
恋情- フユナ未詩・独白306-10-14
帰葬- フユナ未詩・独白506-10-14
晩夏- フユナ未詩・独白506-9-8
森の祭- フユナ未詩・独白706-8-29
溺れていく夏の- いとう未詩・独白10*06-7-19
黒崎にて- k o u j i * ...未詩・独白6*06-4-27
馬野幹の総理大臣への道＿第一回答弁- 馬野ミキ未詩・独白20*06-2-18
アイラブ- フユナ未詩・独白10*05-9-2
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
箱から出してやる- Monk未詩・独白505-8-20
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
はじらい- 石川和広未詩・独白6*04-11-28
百日紅- いとう未詩・独白804-11-21
えびフライ- みい未詩・独白10*04-11-12
ななな氏への手紙- たもつ未詩・独白904-11-9
ダブルスタッカート- 馬野ミキ未詩・独白8*04-11-4
投石- 宮前のん未詩・独白14*04-10-27
正当防衛- フユナ未詩・独白10*04-10-25
ホーム＿ふたりぶん- ふるる未詩・独白8*04-10-24
わかめ- いとう未詩・独白404-10-21
わんださいだー- 石川未詩・独白704-10-14
脂喰坊主＿と- いとう未詩・独白1404-10-13
ビューティフルガール帰りのビューティフル(写真付）- mott未詩・独白4*04-10-10
傷つけることが日常、傷つくことも茶飯事- mott未詩・独白1*04-10-4
贈呈- フユナ未詩・独白11*04-9-27
すいぎんとう- フユナ未詩・独白5*04-9-24
狂人のふりをして- span未詩・独白304-9-21
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
あくがれ- 石川和広未詩・独白7*04-9-13
Home 次へ
1　2