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あの軒先から香っている金木犀
もう暗い、足音一つの帰り道
そういえば一緒に歩いたっけ

「しばらく、もう会えてませんね。
目が二個と口がひとつあったことは覚えているけど」

手紙から日常 ....
青を知るくじらは
空を遠いとは思わない
美しく在ることをわきまえて
地球とともに命を謳歌する
視界を遮るあじの群れ
力強く求め跳ねる

ぶりんぶりん
水仙は冬の空を貫く
凛と、静かに、美しく

瞳に白い花弁を溶かし
鼻孔を黄色く染めた
それは幾分の幸せを香らせる

桃色のスニーカーには
柔軟な葉と真っ直ぐな茎が映る
それは気分を優 ....
窓の無い、心の底
重苦しい空気に
自身を溶かしていた
光すら届かない場所に
気分を沈めていた

魂の存在を五感が感じている

あまりにも暗いから
目醒めているかもわからない
胸だと ....
こんなに悲しい帰り道が
蛇行しながら現実までのびている

黒く長いそれを
私は切なくなりながら
ひたすら歩く
歩く

白銀の丘陵に連れていってくれた
未完成な公園に踏み固められ出来た ....
死んでも軽やかに横たわる子猫の上に
その兄弟はいつまでも座っていた
擦り寄ったり愛したりせず
ただ、冷たさを感じているようだった
剥いた目は光すらとらえない

傍らに居た祖父は散歩に出かけ ....
一 二さんのモリーさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なほ子へ- モリー自由詩5*11-10-31
くじら- モリー自由詩8*11-1-25
美しく、心に- モリー自由詩16*11-1-17
沈降- モリー自由詩6*11-1-13
帰路- モリー自由詩5*11-1-12
猫の禊ぎ- モリー自由詩6*10-11-13

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