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語り無し
愛想無し
希求無し
まよいご
ちっぽけ
へたくそ
鍵の中に封じ込めたすべて
遠のいた視力では
なかなか捉え得なかったも ....
{引用=こうして綴るべきものたちは
とめどなく巡りめぐって押し花となる
慌ただしい時の合間に見つけた
ひそやかな灯りを
四季からの贈り物としよう
望むならば
手が届くほど近くに
揺らいだ ....
地獄の楽隊は
明くる日の未明
無邪気なさり気なさを装ってやって来る
とてつもない東方からの呼び声……
膨大な大気を蹴散らして
砂漠の部族の進撃をも妨げる勢いで
そしてついには死者の眠りをも ....
火を食べる川
その川のようになりたい
なりたければ仰向ける空へ返す仕草を
かみしめたまま忘れないこと
石の尖りを解かれた頃には
流れの起伏をたどっていることだろう
いつかは溢れ、落ち着くと ....
あと九作品だ、が目の前を通過する。
あと九作品なんだよ、よ。到達まで。
今まで侮っていた。
こんなに長い道のりだったなんて、思わなかった。
この前初めて気付いて
やっちまったなー。
後悔し ....
今日は落日は見なかったな
見なかったな。小雨に覆われて
道行くケンタロウも見なかったな
ケンタロウの紐に引っ張られていくおじいさんも
やっぱり見なかったな
観察という行為が
とても少なくな ....