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広島で一番
遠いところが見えるのはどこかときくと
君はちょっと首をかしげながら
「江波山」だねって答える
去年だったかな
それっきり忘れてたけど
遠くが見たいと考えた途端に
君の怪訝な顔 ....
寂しかった日のように
ひと晩で降り積もった雪が
きれいな景色だけを水銀灯に貼り付ける
夜明けすら凍らせようと
港では恐ろしいものが渦巻いている
(賀露の蟹漁船は眠りにつくころ)
わたしを捕 ....
夜明け前の街に出ようと
ドアを開けると
遠くでクラクションが
冷え切った空気をカサカサにします
なにかに溶けていく夢を
見終わる前に目覚めたようです
夜明け前の街に出ようと思ったのは
こ ....
そのまま東へ進めば
青春時代を過ごした街まで
たどり着くのだろうけど
特急が進行方向を変えたら
あの北の雲の先に
私の帰る場所がある
中途半端に古ぼけた駅舎の
売店はもう閉まっている ....
口笛についての十箇条
という本を手に取る
森は今日も図書館だ
また迷い込んでしまう
薬研堀の夜景は夜飛ぶ鳥たち、の巣
漏れ出したようなかすかな星空よりも
営みの湿気をまとった森の夜光虫 ....
汗ばむいつもの朝
あの夏の積乱雲
輝く輪郭に隠された
いくつかの胸騒ぎ
終わるのでも始まるのでもない
そんなめまいだけの朝に
散りばめられた笑顔の
なんと残酷なことだろう
いらだつ夏は ....
電停をおりて橋を渡る
引き潮の時間に
この川を見るのが恐い
川底の石たちが
洗い流されるのを
見るのが恐い
少し濁った
なま暖かいような
満ち潮で
どんよりと凪いでいる
昼 ....
石川敬大さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
駅・江波
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たりぽん ...
自由詩
6*
11-3-21
冬の眷属
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たりぽん ...
自由詩
7
11-1-23
ある日の夜明け
-
たりぽん ...
自由詩
7*
11-1-8
駅・上郡
-
たりぽん ...
自由詩
5*
10-10-2
口笛についての
-
たりぽん ...
自由詩
5
10-9-2
夏の朝に似ている
-
たりぽん ...
自由詩
8*
10-8-6
駅・本川町
-
たりぽん ...
自由詩
5*
10-5-31
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