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つべたい夜の中
その世界の話をします
震えた時の気持ち
正直に話せます
靴の中には雪が
最後の賭博をして
面倒な気持ちごと
命を譲りました
誰も顧みない
ちっぽけな硬貨
....
『 おさないかけないしゃべらない 』
いちにち5分の雑談を
できれば重要でない類の
たわいもないおしゃべり
5分くらい血を拭いて
5分くらい涙を乾かせ
幸福なPessi ....
朝起きて呼吸のしづらさに違和感を覚える
出した声は絞め殺された鶏のようで
ああ、やっちまったな。と生温いため息
体はだるいが腹は減る。ここら辺が痩せない理由か
冷蔵庫の中には麦茶と酒とつまみと ....
みぞれと言うのか
雨が凍っているというのに
こんな夜にも走る男がいる
気が済まない、
習慣に中毒したのか自己啓発強迫なのか
こんな夜くらいはさぼろうという気がない
上空で
雨が凍るという ....
立ち続けようとする日常に
心を演奏させられているような感覚がする
音楽を 鳴らし続けようとする 風景の中を
他人の心の中として 見つめようとしていた 鍵番は
白黒ですらなくなっていた 指先は何 ....
鳴らないアラームはいらない。
俺こそがアラームそのもの。
死者の死体を掘り起こせ。
通らねばならぬ道がある。
工場の煙が真実を知っている。
尋問の時間がやってくる。
椅子には座 ....
ワイパーを動かすとフロントガラスに
茶色い泥まじりの水滴
風が吹きつづけた後の生あたたかい雨粒
ちょっともの憂くも
塵を洗い流してくれるだろう思いながら
12月の雨のこと ....
「でもこのままじゃ老人の情緒は破壊され……」
シュルレアリストは衒学じみた微笑の編み目に沿って
互いに赤い精子を投げつけあうのだ
僕は今でも、優しすぎるくらい柔らかい体液を信じて
陶器でで ....
寂しき頂に独り立ち
声を張り上げて叫んでみる
遠くの峰々にこだまし
幾重にも重なり広がり消え入る
我の腹にも同じ広がりを
深き所まで続け消え入る
汚れた ....
本気で愛だの恋だの求めているのか
チンポだかマンコだかが欲しいだけだろ
足りねェガキのまま社会に放り出され
今日まで生きさらばえて来たんだろ
額を壁に打ち付けろ
....
ああ・・・ きみと
ぼくの絆が 常世にあることを
罌粟が流す 白い血 その血判として ここに記そう
そう
自我を 神秘化学的に汚辱しよう
そして溢れて落ちる 自我の原子
....
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉
未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
....
水平さを眺めた森林は
上下をなすことで目眩がする目だ
緑色なのは 工業地域としての体裁か
空は灰色 器を吐き出すことで
悲しげな夕暮れを歩いていくみたい
何もかもを同情する神秘的な心持ち ....
あたまがおかしくなるようだ。
あのうたはもう、ひびかない。
こころが遠くにあるようだ。
手を伸ばしても、とどかない。
空回りするそらの向こうに、
今日も見えない星が出ている。
君に会わせたい奴がいる
泣いていたんだ
ぼろぼろ泣いていたんだ
涙がぽろりとこぼれたわ ....
探しているものは案外そばにあって
あちこちひっくり返したりしてるその手の
袖口に引っかかっていたりする
最後にきみを見たのはいつだったか
霧がかかったみたいにぼんやりとしているけれど
....
きみから放たれた愛しい種子は
酸素に混じり肺に吸い込まれ
潤んだ空間にじわじわと溶ける
熱いため息が吐き出されたとき
そのあまりの重さに
飽和状態であったことを知る
きみの ....
アルモー海はその人のそばに
夕暮れから夜にかけて忽然と現れる
長辺 9.4km 短辺 5.7km 最大水深 5.5km
全周は高い崖に囲まれ
その海が突然 彼の玄関先に現れる
水温は ....
太陽のエネルギー が 表皮 を 強酸性水 - アルカリイオン水 に
字 の
構成された 透明な 儀式的な側面 と 炙る ....