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ボックス席のような芝生に
投げ出された四本の裸足
滑って行く
青い単線
わたしたちを吸い込む
白い山々
爆破寸前の
たっぷりとした夏
見上げた
網棚の
麦わら帽子のなかは宇 ....
卵は
白身が透明でいるのが礼儀正しいことだと思っていて
黄身は水毬のようにやわらかくあるのが正直だと信じていた
あの日々のわたしは
うまく立てない殻のまるみを遺伝子のせいにしていた
好き ....
庭のつばきのあしもとに
ちろちろ光る晴れ色を
わたしたち 雑草なんて呼んで
きみに叱られてしまった
雨上がりでもないのに
つまむだけですんぽと抜けて
糸くずみたいな根っこ
かわいいね ....