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町の明かりに

じぶんを問いかけている

やくざが入れ墨に

じぶんを問いかけるみたいに

ぼくの遺伝子がONになる


海を聴いている

茶色いレーズンを吸っている

 ....
いのちを軽く人生を軽く

かんがえていた訳じゃない

十代のころ

自殺と未来がいまよりも

そばにあった

ただ

いまよりもずっとそばにあったんだ

そんな生死の

 ....
くちびると舌でつよく吸った

おまえからの写メを見つめてる

あかい地球につながってゆく

漂ってあかい地球に浮かんでる


かるく閉じたおまえの目

くちびるが

ちいさな ....
群青に鏡のかがやき

月がさやかだ

どこかで

女のからだがたわめられている


せつない幻聴

かなしみを幻視

ただれている

むね疼かせる

透視?妄想?嫉妬?

泣きそうになりながら泣いてい ....
つまらない嫉妬と妄想に七転八倒して

別れをきりだしたのはこっちなのに

永遠の愛、なんてものはない

永遠、なんていう発想自体愚鈍なのだ

真実はひとつ、とかいうのとおんなじだ

 ....
(無音)

ーーーーーーーーーーーー

夜気の底をーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー縫い突き進み

ーーーーーーーーーーーー
日本の銀河のーーーーーーーーーーーー

ーーーー ....
宇宙から地球を見つめている

昼と夜とにわかれている

その境目からは

夜明けのおとが聞こえてくるのだった


僕が地球に暮らした頃の

それは記憶のおとなのかも知れない

 ....
おんなとわたしもまた

時間や空間や生命のいちぶをなした

ちいさな文明にちがいなかった


川は文明のゆりかごだ

ヴォルガをみつめていてそんなことを考えていた

青と灰いろに ....
ふつうのふりして

やすらかなふりして

やさしくはなくなって


アナタガコエヲアゲル


ぼくだけが

けがれてゆく


コンナニヌレルノオレダケカ


あなたは

きれいなままだ


コンナカタ ....
プラスチックコップのなかの氷に

ウイスキーをかける

透明に琥珀がながれる

いつもの儀式をはじめている

コップをゆらして

ウイスキーを

氷のつめたさに近づけるのだ


カタカタカタ、コトコト ....
市営住宅を取り囲む塀のなかで

ぼくはひとり能の練習をしていた

隣接の公園でこどもたちの遊ぶ声が

やわらかなガラスみたいになって空を引っ掻いている

能を教えてくれたのはお母さんの ....
建物や地面や活字はちがうけれど

月はきょう満月で

それは変わらないもののように思えた

変わらないものを思えることが

私にとっての旅であった

知らないことも知りたい

だが

変わらないものな ....
あなたの夜風をもらいたい

ぼくの夜風をもらってほしい

それを交換するように

ぼくらはあの部屋に帰ります


ぼくらはふたりでひとつではなかった

ふたりでやっとひとりになれ ....
少年はなにも背負っていなかった

浅黒い肌はつるんとして冷たかった

寝癖でととのえられた黒髪は

賢そうな額を斜めにふちどりしていた

ぷっくりした頬と唇の端の境目には

えくぼ ....
世界が光でできているのを発見したのは

ヨーロッパの画家たちだったが

世界がブルーでできているのを発見したのは

ぼくの彼女だった


彼女は歩けばなにかを発見した

ぼくがよ ....
人類を代表して最愛にねじこんだペニスは
ぼくをまるで岬の突端に立たせていたのだった
風が吹いていた

ここに地終わり、海始まる、

愛の最前線とはこんなところだったのだ


クリムトの描く至福の顔にお ....
めざめると午前のひかりがくっきりとしていた

きょうの天気をもう決めたかのようだった

ベッドわきのまどをすこしあけて

ベランダもあけるとカーテンの透き間から

ひらべったい雲が水い ....
向かいあってつながっていた

ユディットがめのまえで揺れていた

しりの肉をつかみ上下に揺すった

目をほそめたユディットが弛緩していた

すすり泣くのが絵からこぼれているようだった
 ....
青の敷布には

愛し愛されるふたりによって

波もようができていた

それはまるで

遠くから眺める海のようだった


波は変化してやまないはずなのに

青い革にできた皺を見 ....
ひとに相談などしてこなかった

でもさいきん

はじめて登る山みたいに

ぼくは彼女に相談するようになっていた

じぶんのむかしの日記あげちゃうみたいに

おとこなのに

彼女 ....
高速道路のうえに月が照っている

喫茶店なんかもうやってないだろう

コンビニでホットを買って

クルマんなかでじぶんを愛してみよう


光があたっているだけなのに

光のかたち ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
窓辺からずっと虫の音がしていた

部屋をくらくしてそれを聴いている

目を閉じているのか

目を暗やみに開いているのか

もうわからなくなるくらい

虫の音につつまれていた

 ....
いちばん好きなひとと

けっこんしたいとおんなは言う

だからそれを

かんがえるようにとおんなは言う

ぼくは頭がい骨のまわりでかんがえる

後悔とざいあくの海のなかにいる

 ....
ふたりで眠り込んだベッドの窓辺には

二週間まえ満月と金星がいてくれた

急斜面に生えた常緑樹たちの縁どりが

この五年かんおまえに微笑んでくれていたんだね

みどりになりたいよ

 ....
カノジョはお姉さんのこどもと夜の公園にいた
お姉さんからあずかっているのだそうだ
それを電話で聞いていた

あの木にさわっておいで、

いまコウチャンがうれしそうに走っていったよ

ど ....
いちょう並木のカフェに自転車で現れた
荷物をおく椅子えらんでいた

どこに座りたい?
ここに決まってるじゃない、

同棲とはまいにち会うということだ
秘密をじゆうに探すということだ
頭 ....
祈りつづける

明日やいまに

声高らかに凛として

アカペラが

空を渡る雲や風

君来た道にこだまする


カントリーロード


僕は幸せ祈れない

さきにしたのは僕なのに

幸せ祈るまねしたくな ....
とかげたちが庭の敷石の

こんもりしたのに静止している

とかげたちが静止しているのが

なにかに似ていると思った

ちいさな蛇のような

ちいさな恐竜のような

ながいしっぽ ....
彼女はこの夏よくがんばったから

さいごの日に

軽く打ち上げをおんな五人でする

だれもがだらだらしたり

旅行をしたりしているときに

すこし閑散としたいつもの道を歩き

 ....
salcoさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(116)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遺伝子たちの宴- 吉岡ペペ ...自由詩410-12-5
自殺と未来の十代のころ- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-26
あかい地球- 吉岡ペペ ...自由詩6+*10-11-22
鏡のかがやき- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-11-20
男ごころ- 吉岡ペペ ...自由詩410-11-20
幻の列車- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...110-11-17
夜明けのおと- 吉岡ペペ ...自由詩410-11-17
ヴォルガ考- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-13
○○- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-11-12
ウイスキーの夜想曲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-11-5
お父さんだった- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-4
異国の月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-10-26
あの部屋に帰ります- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-21
少年の歌- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-17
水色と光の天使たち- 吉岡ペペ ...自由詩510-10-10
愛の最前線- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-10-5
10月の朝- 吉岡ペペ ...自由詩210-10-2
座位のセレナーデ- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-2
青波- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-30
信じられるひと- 吉岡ペペ ...自由詩310-9-26
月の愛され- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-23
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
すこしあるこうか(2)- 吉岡ペペ ...自由詩710-9-19
おんなのくるしみ- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-14
流星- 吉岡ペペ ...自由詩710-9-11
夜の公園- 吉岡ペペ ...自由詩110-9-4
いちょう並木のカフェ- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-28
君の来た道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-28
星座たち- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-17
蝉の鳴くのを聞きながら- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-15

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