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放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない
ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
折り目が
1センチほどやぶれた地図
を
玄関先でひろったのは
あさっての出来事
です
20世紀横丁までの
道順を
黄色いマーカーで
くっきり、記してあります
歩くべき道は
....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます
あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、
が
ふい ....
グレープフルーツを半分に
ぱっさり、と
切ってごらん
まんなかにはいつも
記号
が
ぎゅう、
と
しぼったら
記号のしずくが
溜まるから
飲んでごらん
沈殿するのは
....
伸ばした腕の先の
手のひらの先の
中指の先っちょが
触れるか触れないか、
のところまで
夏が。
列車を待つ顔たち
照らす陽射しの角度を
知ってか知らずか
右へ傾く
....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした
望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る
セロハ ....
今から
向かいます。
と
彼方からの発信を受けて
待ちきれずに
窓枠から
片目をのぞかせる
目の中に飛び込んできたのは
方向音痴の雨粒だけだった
そういえば
....
青い稲妻が駆けぬけ
入道雲をふちどる
存在の有無。
電光は
20キロ四方まで届く
隣にいるきみに
ぼくの放つ光は
届いているだろうか
雷鳴は
空に吸い込ま ....
草むしりの昼下がり
庭の芝生に紛れる
名も知らぬ青く小さな花
ひとつ。
ぼくは 一瞬の迷いもなく
それを引き抜いた
玄関の前の電柱の下
にも
と、思ったら
たんぽぽで
....
うまれおちたとたんに
呼吸のしかたを忘れてしまった
たったいま、吸い込んだものは
なんだったろう
流れてやまない日々は いつも
右手を砂へ
左手を空へと のばして
手をつなぎたが ....
風船
つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る丸い残像
滝
世の中のすべての音を盗みながら
アピールするものは
引力 ....
街外れの小さな本屋で
彼女と偶然再会した
本屋でよかった。
きりりとした空間では
おしゃべりにならずに
すむ
彼女が手にしている
水色の背表紙の本が何であるか
なんてことは
....
押入れに顔をつっこんで
ぐるりと見回したら
天井の端っこに
小さな穴ぼこがあいていました
穴ぼこの向こうは
下から見る限りでは
ただ ただ 暗闇でしたので
なんだか怖くなったぼくは
....
ぼくたちが住む
この星の
実態を知るべく
ならば
地球を割ってみよう、と思いついた
ぼくがやらないにしても
いづれ壊れるみたいだよ
と
誰かが言ってたし
それなら いいよね
....
ずっと前に失った夢を
突然 取り戻したい衝動にかられ
クーデターを起こそうと決めた
今さらだけど かなり本気
鉛筆をくわえて
作戦を練りながら
テレビを付けたら
いつの間にか
....
昨日の夕やけを
ぼくが持ち帰ってしまったことを思い出して
朝起きて、あわてふためいた
夕方までに返さなければ、
そう思いながらも
休日の時間の流れがぼくを誘惑する
珍しく
....
はらぺこなぼく達は
いつも何かを食べている
それはご飯粒に限らない
時にメディアから流れ出る
時に2軒隣のスピーカー
はらぺこなぼく達は
道端の石を拾い
それを 空に飛ば ....
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。
みんな みんな
笑顔で「さよなら」をかわします。
時には おじぎまで
時には なみだまで
ボクがいる ....
ワタナベさんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(19)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ウィリー、ウィリー、きみの名は、
-
望月 ゆ ...
自由詩
44*
07-7-14
リスク、
-
望月 ゆ ...
自由詩
61*
07-7-9
20世紀横丁
-
望月 ゆ ...
自由詩
4*
05-2-19
やわらかく夜は
-
望月 ゆ ...
自由詩
23*
05-2-3
*
-
望月 ゆ ...
自由詩
12*
04-12-19
朱夏
-
望月 ゆ ...
自由詩
9*
04-6-18
飛沫
-
望月 ゆ ...
自由詩
18*
04-6-16
風来坊
-
望月 ゆ ...
自由詩
9*
04-6-8
遠雷
-
望月 ゆ ...
自由詩
3*
04-6-2
雑草
-
望月 ゆ ...
自由詩
3*
04-5-28
世界が深呼吸する日
-
望月 ゆ ...
自由詩
7*
04-5-21
夏
-
望月 ゆ ...
自由詩
8*
04-5-18
本屋にて
-
望月 ゆ ...
自由詩
11*
04-5-17
押入れの穴ぼこ
-
望月 ゆ ...
自由詩
10*
04-5-7
地球儀
-
望月 ゆ ...
自由詩
7*
04-4-28
夢でも買いに
-
望月 ゆ ...
自由詩
4*
04-4-27
昨日の夕やけ
-
望月 ゆ ...
自由詩
7*
04-4-12
はらぺこなぼく達
-
望月 ゆ ...
自由詩
4*
04-4-8
さよなら国
-
望月 ゆ ...
自由詩
24*
04-4-1
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