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薄曇りから
薄く、射す、朝
射す、薄く、朝
灰汁のような、擦り硝子
カーテンの、微細なファイバーの乱反射も、吃り
秩序が溜まってゆく食卓は
ピルケースのように正しく
グラニ ....
アスファルトへ積もる
冬の薄日は、果てる灰のような、諦め切った
沈黙だ


枯れ枝とその影の
黒い交錯は、解答の無い、冷めるスチールウールのような
沈黙だ


嗚呼、真 ....
底面の アスファルトまでも
濡らす五月の緑を
どれほど丁寧に踏みしめても
足音は奇妙に乾くのでした


その足音に含まれた 一連の私は
ぱらぱら 小さくほどけ散るところで ....
紅色に蕾んだハナミズキの予感の
爆ぜるように的中した枝の 昼間の春の
染み込んだ雲は少しも耐えたりしないので
自在に 夜は春を濃くして暮れ


紅を翳らせてゆく 通りの並木の直立の ....
ワタナベさんのA道化さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
保存上の不注意- A道化自由詩505-2-1
白々しい独り- A道化自由詩405-1-18
五月の枯渇音- A道化自由詩1004-5-3
ハナミズキ通りの夜- A道化自由詩304-4-19

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