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五分後には
起きているはずだからと
忙しく鳴く小鳥を
なだめて眠る
親鳥は必ず来てくれる
と
大きな口を開けて
夜空に咲いた
大きな花は
季節を巡った花弁を
風に乗せて
花粉を撒き散らしながら
とけて
とけて
大地へ
降り注ぐ
....
職場で黙々と仕事に励む
ふと気が付くと誰もいない
みんなどこへ行ったんだろう
サイレンが鳴っている
煙に包まれている
僕は取り残されたみたいだ
....
だんらん中に電話が鳴った
君があわてて受話器を掴む
こわばった顔が一気に緩む
娘が私立の幼稚園に
合格したとの連絡だった
待ちに待った吉報に
君が小躍りしてるから
僕も負けじとブレイ ....