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果肉潰し、吸う少女の唇の形
を、やめた無表情に残った
まだ透過しているライムの息切れを
直ちにアルコールで
ほろ苦く、濡らす


流す目尻に、不純が到達して滲 ....
朝には
テーブルの余白から
夜に吐いたお伽噺は消えていて
お伽噺の糧として要した液体の缶や瓶は
テーブルの余白にて
死に惚けた口腔のような
得体の知れない黒い空虚に成り果てて ....
青ざめた夜に
チック、音


青ざめた夜にチックが走る
そして、音のある鬱
青ざめた夜にチックが走る、そして
音のある鬱


を、雷光が
ヒステリックに笑う、雷光が
 ....
耳たぶが
熱い


空調装置にたしなめられた
浅いシーツのような室内の夜には
昼間に溜め入れた太陽の
滴りそうに赤い耳たぶ一滴で
ベッドが太陽の海になってしまうのを
防ぐ ....
声帯で
黙殺された孤独は
肺に
積もったようでした


声帯で黙殺された孤独は肺に積もったようでした
そして、やがては
床板に屈した体を
どうしても規則的に置いてゆく呼気に乗 ....
濃度を増した緑 の根元
アスファルトには 日陰がある
かつて人だった空間には
かつて花束だったものが 積もっている


湿度に黒ずんだ日陰 の隣
アスファルトには 日向がある ....
廊下に落ちた西日の溜まりは
しろくしろくまぶしく
まぶしすぎると口に出すことは体の不足を認めることである気がして
目蓋薄め密かに調整しました


床板では、遠くからのピアノ音が ....
屋根の下で行われていた 歪な行為の為
一旦泣き出した子供の泣き声は
とうとう消え続けるのだった


すべての 眼に マタニティ・ブルーが
満ちればいい 満ちればいい
そして 溢れ ....
わたしは 此処に いるけれど
わたしは 此処に いる人か


本当は 此処に いるのだけれど
猫は 此処に いないのだ




雪で 
日のない夕景は
アルミ箔の
 ....
チアーヌさんのA道化さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ライムの濁り- A道化自由詩906-5-31
テーブルクロス- A道化自由詩504-11-14
ヒステリック- A道化自由詩704-7-11
海と耳たぶ- A道化自由詩1104-7-5
雨降り回帰- A道化自由詩504-6-26
容器の中の夏- A道化自由詩1104-5-18
艶布巾落とし- A道化自由詩604-4-27
マタニティ・ブルー- A道化自由詩504-3-18
此処にいない猫- A道化自由詩704-2-2

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