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9に
縦の線を引いたら
猫になった
こちらを見た



水のかたち
火のかたち
草のかたち
さざめく背



冷たい朝の送信
少し遅れる返信
遠くの遠くの声
 ....
いつもいつも同じ場所で
同じ音とすれちがう
同じ夜の
同じ時間に
小さく横に弾む音が
沈む星を捕らえては
右と左をくりかえす
光の歩幅をくりかえす



ひろ ....
ある建物のロビーに座っていると
少し離れた場所に並んでいるコインロッカーの鍵のうち
ひとつだけが震えていて
「どこにもいけない」
と聞こえた

「そうだな」
と言うと
 ....
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった


目が覚めると
 ....
壁に描かれた
巨きな逆さまの音符が
錆びた扉を指している
軋む音のなか やがてゆるりと
道しかない道が現れてくる



うすくけむる明るい夜に
けだものは光を聴いている
ひ ....
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と小さな声が
両手をあげて泣き顔で
通り過ぎる祭を追った



わたしは高すぎて
わたし ....
午後三時の道の上
薄目を開けて寝そべっている


おまえの見る夢は多すぎて
電車がすぎても目覚めない


食い散らかして 蹴飛ばされ
胸も腹も治らない


同じ道 ....
鳥が歩いている
霧のなかを飛べずに
道から道へ歩いてゆく



鳥は車輪に話しかける
回転は無言でうなづいては駆けてゆく
手持ち無沙汰の傘の群れ
短く晴れた午後の陽の群 ....
何もない手に
白が降りて
名前を呼んだ
もくれんよ
もくれんよ


微笑む間もなく
雨は来て
空を伝い
午後を撒いた


灰の鱗
一人歩きの傘
午後の陽の行 ....
チアーヌさんの木立 悟さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
9の猫- 木立 悟未詩・独白504-10-7
ある夜の歩み- 木立 悟未詩・独白304-8-23
ノート(41Y.7・15)- 木立 悟未詩・独白504-7-16
ノート(幽霊_Ⅱ)- 木立 悟未詩・独白804-6-14
光と言葉(わたしとけだもの)- 木立 悟自由詩1004-5-31
ノート(夕陽)- 木立 悟未詩・独白904-5-30
ノート(犬)- 木立 悟自由詩604-5-11
ノート(鳥)- 木立 悟自由詩204-4-15
ノート(木蓮)- 木立 悟自由詩904-4-9

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