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初めての海で
吸いこんだ
風のにおいはふるさとのようで
わたくしは、ただ
何万年も佇んでいたような砂浜の印象へ
飛びこんで
いまこの波の揺らぎに没しようと
荒れんばかりの幾多の波の
....
濡れはじめた空が
歌をくりかえすのに
私はピアノを弾けないでいる
雲が沈み雨音が遠くなり
やがて射しこむだろう光に
伸びた髪をさらす
地上が反転する雫のなかで溺れる
鳥の影が風に波打つ
....
窪ワタルさんのこしごえさんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひとり暮し
-
こしごえ
自由詩
15*
06-7-10
予感
-
こしごえ
自由詩
25*
06-4-6
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