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耳をすますときは
手と足が
とまる
だれにしたって表情が凝固して
仮面になる
手配写真のようにだ
音がするほうに
むける
....
{引用=
海面からみあげるとこんもりとした森が公園である
ブランコと藤棚のフジ
それからベンチ
蛇行しながら遊歩道の鎌首をもたげる
ぼんやりした外灯がともる
雨ざらしの石段をの ....
川面で光の魚がはねている
春と霞を点描で描くのはぼくではない
土手の並木の樹勢のなかを
グングンふくらみ育ってゆくもの
ふくらみみもだえて勢いを増してゆくもの
樹 ....
こわれてゆく街のなかで
こわれてゆく耳になって
ぼくは
通りすぎてゆく乾いた硬い音をきいていた
ビル風に
靴とアスファルトの
靴とデパート通路のリノリュームの
靴 ....
これは小説とだれかが言えば小説になり、これは詩だと言えば詩になるなどと戯けたことが通用したのでは裏社会の論理と同じではないか。唯一神の御託宣じゃあるまいし、そんな無名性の内にあるだれかの主観だけで、 ....
仏間に坐って
うなだれ
首を
さしだしていたことがある
白刃の前に
ながれる水音に
耳を澄ませていたことがある
客観的なまでに静まった ....
{引用=
満月の夜には
外にでてはいけないと老婆はいう
ふらふらと外にでて
川を遡上
青い山に囲まれた
いちばん星空に近いその湖に行ってはいけないと
ゆらめ ....
{引用=
こんなにもかなしくさびしい目をした
青い犀は
かつてみたことがない
霜月はじめ
いや
ぎりぎり瀬戸際のこの師走のおわりの
月さえ凍える
しろい ....
SF作家や
だれかによって手渡された
未来のそばで
ぼくらは生きている
どこかがイビツでなにかが不適切なこの
だれかの未来は
あるいは
使用方法をあやまっ ....
トゥクトゥクの傍らで赤い夕日を待って
犬は
なにもしていない真昼
なにをしているのだろう、そこで
みずからの首に首輪をつけ
ひもをつないで
犬って
なにも ....
朧月さんの石川敬大さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
たまの春
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石川敬大
自由詩
27*
12-3-11
書き記さなければなにも残らないノートに
-
石川敬大
自由詩
13*
11-4-28
春に酔う
-
石川敬大
自由詩
22*
11-4-13
女性性に関する一考察
-
石川敬大
自由詩
17*
11-3-26
【批評祭参加作品】詩と小説の境目「とげ抜き」について
-
石川敬大
散文(批評 ...
6*
11-3-6
タタミのうえの椿ふたつ
-
石川敬大
自由詩
23*
11-2-28
青い湖畔のシカ
-
石川敬大
自由詩
24*
11-1-7
雪の往還にたつ青い犀___ーー_堀晃の絵画を観て
-
石川敬大
自由詩
19*
10-12-30
未来への処方箋
-
石川敬大
自由詩
6*
10-12-29
国境ちかくの町かどの犬
-
石川敬大
自由詩
20
10-10-7
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