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「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
川の畔の土手に腰掛け  
考える人、のポーズを取る私を  
周囲で風に揺られる{ルビ秋桜=コスモス}の花も  
飼主に引かれ、小道を従いてゆく犬も  
みんな秋の琥珀の黄昏に包まれて    
 ....
私の魂というものは 
量りにのせて 
測定することはできません 

たとえば眠りの夢に落ちる時も 
たとえば悲嘆に暮れる日さえも 

私の内的生命は 
一本の透けたアンテナを立て 
 ....
「コシヒカリ」の袋を抱え 
{ルビ米櫃=こめびつ}の入口へ、ざああああ 
と無数の米粒を流しこむ 

その音を聞いてるうちに 
無数の米粒の一つ一つに 
無数の顔が浮かび上がり 
ふたつ ....
伊織さんの服部 剛さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自動ドア- 服部 剛自由詩14*14-1-16
はじまりの日- 服部 剛自由詩1213-10-8
魂の器_- 服部 剛自由詩9*10-1-3
米を、入れる。_- 服部 剛自由詩4*09-9-22

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