すべてのおすすめ
1999年も終わろうとしているというのに


街は浅薄で非情で






僕らは岸に打ち上げられたレミングスのように



 ....
行き先のことはわからない
水中で俯瞰する 沈んだ街
絶え間なくぶくぶくと
光にむかって昇っていく

義足をつけて歩く人魚が
満員電車に身体を押し込み
やがて泡になるまで
探す かつての ....
死なない詩を書きたい
だが同時にそれは雨風にさらされる
道標の立て札と同じだ
徒花だろう
かつて戯曲の事をそう言ったのは
鴻上さんだっけ
寺山さんだ ....
山際に故郷を茂らせて
霧立つ河は唱和する
悠久の径を手引くように
水面には明かりの灯った小さな神輿が流れ
その一つ一つに幼子が蹲っている
名付けられた世界を知らず
生誕の由縁も語れぬまま ....
くるしかったり
たのしかったり
せつなかったり
さびしかったり

ジンセイはいつも















 ....
フィッシュマンズの佐藤君とか

ベイブルースの高山さんとか

清志郎さんとか

時はいつもふいに





ほんとう ....
春が来る




あたたかいのか

 ....
片目を射抜かれたので
精肉部門に逃げ込んで
働かせてもらうことにした
精肉部門では隠れてカイコを
飼って居た様で
絹糸を秘かに作って居ると言う噂だった
私はシルクロードに居る様な気分で
 ....
私たちは確かに同時代に並べられただけの
安直な食器に すぎなかったかもしれない

たった二人しかいない母と子が 流し台に溜めたお椀や皿や鍋は
この家にいた六人分の家族のすべてを洗い桶に入れても ....
対岸の小さな明かりたちを
こぼしたビーズのように拾い集めている

たぶんもう二度と、永遠に来ないだろう完全な夜のことを思う
いつだってやり直したくなった頃には潮が満ちていて
もう引き返せない ....
キミが折った舟が
わたしを載せて
すべるように小川を下る
冬にさしかかれば
時間が凍らないようにと
祈る
どこへ向かっているのか
きけばよかった
それはたぶん大切なことだったのだと
 ....
寒い夜 
今ごろ どうしてるかな
冷たい風でも吹いたら
諦められるのに

やさしかった
きみの指先
あたためてくれた
冷たい頬を

今でも あたしは
見知らぬ街角に
たたずんだ ....
夜は来て
わたしたちは眠った

愛と またべつの愛とのへだたりや
手が届きそうな不幸
甘いざわめきと
ぺかぺかの看板


星の位置がちがう、
と起き出した
あなたの
頬が氷 ....
忘れていたことを
ある日ぽっかりと思い出す

潮が引いた砂地で
貝が静かに息をしているでしょう
見ればそこかしこで
生きていることを伝える
そんな穴が開き始めて
私の足裏とつながる
 ....
あめはまたたくまに
ゆきをあみ
ふりしきるままの
しろさに
うもれたつちの
ぬくみから
さきひらくもの
その精彩、

たゆたういきの
まにまに
はててゆくひとひら
ひとひら ....
🍎 頬杖 

{引用=言葉は心を越えられないこと知っているのに
心が言葉を越えられないとうつむいてみる
それが
林檎のように沈んでゆく}


🍎 なり損ねた夜

{引用=夜十一時過 ....
十二月の本を静かにひらく
革表紙を少し湿らせて
窓の外には雨が降っている
雫が滴り落ちる またひとつずつ
わたしの頬にこぼれた涙 どこかで流したはずの涙
向こう側にすこしずつ落ちて
波紋を ....
ぼくはぼくをにんげんだと思うのはやめにして


いきものと思うことにした


するとどうだ


せなかからつばさが生えてき ....
僕らの生身の魂は

今も1996年の京都にある

蛸薬師のビブレの屋上に置いてきたんだ

そこに黄色いロフトが建つ前の話だ

飛 ....
雨が降っていて
部屋が暗いので
昼ひなか電灯をつけ
本を読んでいた

一冊読み終えた頃
午後の日が
レースのカーテン越しに明るく射してきて

半透明のゼリーの中から
外を見ているよ ....
飛んでいったコンビニ袋が
最近見なくなった野良猫に見えました
木枯らしが渦を巻いて

去っていく名前のない怪物は
耳の端を赤く染めている

そのうち冷めるからといって
一瞬のぬくもりを抱 ....
中学に入学して初めての定期テストの順位は、中間だった。
わたしが中学生のころもゆとりのお兄ちゃんが中学生のころも学年順位は知らされなかったように思うのだけれど。

わたしが夏に入院するので、検定 ....
ブラッディー・メアリーという酒は

ある特定のメアリーの為に作られた酒だ





 ....
いつも目にすると じっと眺めてしまうポスターがある

それは古い写真のポスターで

エンパイアーステートビルの建設当時の労働者たちの写真だ

高い高 ....
花がしづかに揺れてゐる。

その横に小さな言葉がおちてゐる。

姉さんがそれをひろつて、お皿にのせた。


子供たちは外であそんでゐる。

まぶしいほど白いお皿に ....
束の間の夏を慈しむように
打ち上げ花火は鮮やかに咲き乱れ
七夕の夜を彩る

一つ 花が咲く度に
一つ 想いが散ってゆく

七夕祭りの熱い夜に
やるせない想いを
花火に乗せて飛ばしまし ....
伊藤若冲のニワトリやvegetable達を観たり



歌川国芳の水滸伝のガイルやエ ....
新しい時代に追いつこうとしてもがいてる




足掻いてる






別に置いてかれたって













いーんだけどさ


 ....
五光三光
花見酒





ようやくの休みなのだった
TELすると
施設管理責任者は恐縮しながら
 ....
雨に濡れ
突っ立ってる
ひとりで
スニーカーで
交差点で
背後から
クラクションと罵声に
刺されると
笑えてくる?
笑ってないけど
笑顔を作る仕草は
カップラーメンがふやける感触 ....
mizunomadokaさんの自由詩おすすめリスト(1543)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
199X年世界は核の炎に包まれた- TAT自由詩118-3-8
沈む街- 青の群れ自由詩718-3-5
Hallelujah- TAT自由詩318-2-16
◎裸身- 由木名緒 ...自由詩1418-2-7
いとおしかったり_わず- TAT自由詩218-2-5
ラ・カンパネラ- TAT自由詩318-1-27
今年もよい年でありますように- TAT自由詩318-1-7
1998年- 間村長自由詩12*18-1-2
年末の流し台- 為平 澪自由詩3*18-1-2
対岸で迎える朝に- 青の群れ自由詩617-12-31
紙の舟- そらの珊 ...自由詩13*17-12-29
クリスマス・イヴ- 藤原絵理 ...自由詩217-12-24
星の位置- はるな自由詩517-12-24
- そらの珊 ...自由詩917-12-23
融点- むぎのよ ...自由詩417-12-23
落ちたりんごを拾うように_(2017)- AB(な ...自由詩9*17-12-21
十二月の本- 石瀬琳々自由詩6*17-12-17
先週の火曜日に- TAT自由詩217-12-7
11月- TAT自由詩217-11-13
びいだまごし- Lucy自由詩11*17-11-8
受容と共有- 青の群れ自由詩1017-11-2
良かれと思って言わせてもらえば- 鵜飼千代 ...自由詩6*17-10-15
グレープ・フルーツ・サワー・ブルース- TAT自由詩217-10-14
名もなき鼠のように- TAT自由詩617-9-23
草色- 石村自由詩19*17-8-31
花火- 忍野水香自由詩2*17-8-9
俺も死ぬしか無い- TAT自由詩217-7-13
イビタス- TAT自由詩117-6-22
藤に鴉- TAT自由詩117-5-10
ペチャンコになったら- まいこプ ...自由詩617-4-14

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