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 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
 
 たった一言交わして
 すれ違うだけの人にも
 私を憶えていてほしい
 それは贅沢なことだろうか


 食卓や墓地や廃屋にさえ
 いつも人の面影があった
 私の生まれは人だから
 ....
六崎杏介さんの和泉 輪さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6
待合室にて_(2004.11.22)- 和泉 輪自由詩1804-11-23
血_(2004.10.29)- 和泉 輪自由詩1904-10-29
人_(2004.9.25)- 和泉 輪自由詩2904-9-25

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