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覚えている。
まつげ。くちびる。あごひげの、長いところ、みじかいところ。つむじ、寝ぐせ、大陸みたいな背中。せまいキッチンの、ほこりをかぶったトースター、使われたことが一度もないみたいな炊飯器。ひ ....
思い出そうとして、思い出せないまま
思い出せないことを、思っている
みんなキレイで、神様みたいで、
キレイだってだけで、みんな神様みたいにきれいだ
季節が変わる/ハンドクラッピング ....
小蝿が旋回している台所、たくさんの腐ったイカの目玉がこちらを見ていて、嬉し恥ずかし、アイドル気分
今日も私は輝いている
ストロボライトが私を照らす
今年の春に隣に越してきた素朴な ....
行き止まりの道には壁があり
壊すか戻るかどうしようか
彼は言う
「壊すのだ」と言う
彼女は言う
「戻るのだ」と言う
私は言う
「迷うのだ」と言う
そして誰かが言う ....
僕は僕を見ている
正気ではいられない
本当に宇宙は振動する紐か?
僕は目の前にある神秘に問う
狂気に触れたくない
触れたくないのに
それはやってくる 近付いてくる
じぃっとこちらを見てい ....
過去いっぱいの浴室を開いて
君は音を立てて息をした
世界はもう少し理想に近づくべきと
誰かの書いた理論で夜が更ける
「最果てなんて所詮嘘だろう?」
強気な赤目が声震わす
然して君は ....
こうして休日のベランダに佇み
干された布団と並びながら
{ルビ麗=うら}らかな春の日射しを浴びていると
日頃、誰かを憎みそうな闇の心を
布団と一緒に、殺菌してほしいと思う。
甘い香り なめらかな肩の 赤く熟れたキスマーク 白いマネキンの金色の髪の毛が 蜂蜜のようにとろとろ 光に触れたり 離れたりしている / 指先であそぶ 涙は真珠のようにうつくしい あなたは傷ついても悲し ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう
※
さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう
※
見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう
※
コー ....
ひとつひとつの瞬間が僕をつくる
ひとつひとつの出来事が僕を変える
僕は僕じゃない。
僕は、死に続けている
死んでいった僕が僕になる
生きている僕が、僕を変える
何にでもなれる
僕は、何に ....
タスケテクダサイ
テンポとは最早
言い難いほどに
ゆっくりと打ち鳴らされる
バスドラ
露悪趣味も極まった
唄うことの価値を無視するような
声帯を抑制した嗄れ声
空虚で儚く
....
戦争の 写真を見せられる
傷ついた兵士 逃げ惑う人々
思ったことを 言いなさいと
先生が おっしゃった
となりの席の 男の子が
かわいそう といった
それを聞いた ....
つぶやく、と、言葉が
僕をポケットにする
だから何でも入るし
ピアノだって上手に弾ける
ピアノを弾くと父はだんだん丸くなり
丸くなった背中を母が高く馬跳びする
着地したところはす ....
俺の汚れた背中
崩れかけのブーツ
タバコの臭いのジャケット
くすんだ髪
涙はまだ流せるる
闇雲な声
尖がった喉
しわがれた足首
蚤の付く脛
涙流せるる
べらんめぇ
....
夜になる
部屋の中にカラスがやってきて、出口を求めて飛び回る
壁紙はズタズタに破れ、床には一面黒い羽根が散乱し、白壁には至る所に血痕が見え隠れしている。
壁面の古傷はとうに変色してドス黒 ....
こんなふうに
手足が生えそろって
二つの目と耳があり
呼吸も嚥下もでき
発語さえできる口があるのは
不思議なことだ
それが人間の
かたちとして当たり前に
認められているのも
不思議な ....
めっきりまんがみたいな人が減ってしまったんだ
人が人を笑い、役割にしがらみ尿をする
腐乱して、虫が孵卵するフランス人のフラダンス
袖から腕、ああ、真っ白い
蟹はいつ空を飛ぶのか ....
killkirinさんの自由詩おすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
こいびと
-
はるな
自由詩
5
10-3-18
季節が変わる/ハンドクラッピング
-
rabbitfighte ...
自由詩
8*
10-3-18
ぼらら
-
banjo
自由詩
2
10-3-17
壊すか戻るかどうしようか
-
コウ ア ...
自由詩
1
10-3-15
深い夜
-
within
自由詩
7*
10-3-15
夜明けのモラトリアム
-
ネハン・ ...
自由詩
3
10-3-15
春のベランダ_
-
服部 剛
自由詩
5
10-3-14
夜明けまえ
-
アヅサ
自由詩
2*
10-3-14
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B
-
真島正人
自由詩
8*
10-3-14
時
-
sh
自由詩
4*
10-3-14
空虚で儚く猥雑でしぶといワルツ
-
kauz ...
自由詩
4*
10-3-13
わからない
-
くろきた
自由詩
8+
10-3-13
ポケット
-
たもつ
自由詩
10
10-3-11
群青色の悲しみに
-
kei99
自由詩
3
10-3-11
石化
-
結城 森 ...
自由詩
3
10-3-11
人間のかたち
-
岡部淳太 ...
自由詩
7
10-3-9
蟹
-
tutty
自由詩
2
09-7-11