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風が笛を吹いて
こっちにやってくるよ
子どもたちを
さらいにやってくるよ
どこに連れていくつもりさ

風が太鼓を鳴らして
こっちに向かってくるよ
こどもたちの帽子を
さらいにやってく ....
 
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた

都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ....
凍える意思

凍えている
薄暗い寒さに怯えて
いつしか低体温症になってしまった
もう
感じることさえ
ひたすら延びる氷柱

赤だとか黒だとか
色彩に言葉はあるというのか
芥子の ....
妖言の使者顕われて
戯れる闇夜のひととき
濡れる息使いを殺し
桃源の森を散策する

    (ここには
     あなたとわたし
     しかいない
     わたしとあなた
   ....
拾いに行こう
真紅の言葉が落ちている
公園のベンチの下へ
優しさ枯れないうちに

拾いに行こう
蒼色の言葉が押し寄せる
人影のない海辺へ
想い出浚っていかれる前に

拾いに行こう
 ....
ちょっとプラス1だけ
優しくなれたらいいのに
小数点以下は歯切れが悪いので
やめたいです
9.9999・・・・・・は
背中が痒くなるので
もっと嫌です
1がいいです
2は僕にはきつ ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
緑葉生い茂る森の奥
君を抱きしめる

   最初で最後の交わり

なだらかな曲線を描いた
背中が微かに痙攣し
時折流し目で見つめる
君の瞳が切なくて

   僕はまもなく他界
  ....
押してみました
濡らしてみました
息吹きかけました
触れてみました
カサカサでした

今日からボクのものです
好きにさせていただきます

先ず
シャワーを浴びて
それから
ベッ ....
山に
煙みたいな雲が
かかっているのを見ると
これは
空のため息
なのではないか
と思うのです


雲は
雨を降らします
それは涙に似ていて
ため息は
涙の素なのだな
と思 ....
優しい風に
吹かれて・・・・

あの日
僕は憎んだ
その風を

その微笑みを
その温もりを
その眼差しを

隠していた苦しみを
さりげなく触れられてしまったこと
言いだせない ....
朝が来るたびに
まあるいお日さまから
白紙のノートを渡されて
今日を埋めなさいと
笑われる

今日は何も無かった
と書いたものなら
明日なんていらないね
て言われたりして
零れては
消えていく
白い海に溺れていった言葉
伝えかったこと
教えてほしかったこと
霧に包まれたまま
インクに染まるのは
いつも
誤解
明日こそはと願いながらも  ....
 
透きとおるような青い瞳を閉じて
月明かりをよそに
思索する空
道標を失った者たちの
無数の悲しみが白い炎をあげて
燃えている



どこにも行けないという絶望を
焚き木にすら ....
ひとつの季節に産まれる光と
ひとつの時間に死にゆく魂
脆い光の骨組みは
腕のなかで息づく命
消えゆくぬくもりへの道筋を辿る 
いつかの日
煌く頬のあたたかさを守るため
いくつもの灯りを燈 ....
かたく凍った夢を砕いて
画用紙に宇宙を描いて暴れだす
果てのない星々の海は瞬き、
チビけた鉛筆が一本
煌く銀河を縦横無断に奔る


つめたく凍った言葉を融かして
原稿用紙に文字を紡いで ....
透けたそこから見える
青い光が好きだ

くじ引きみたいな駆け引きよりも
青い光が好きだ

夕暮れとカレーのにおいよりも
青い光のが好きだ

キミはいつも青く光っている
だからボ ....
わたしは

     待っているのです

   朝がたに
     たんぽぽが咲いているでしょう

わたしは

     聞いていたいのです

   橋の向こうから
    ....
 
 
01
図書館にパンが落ちていたので男は拾って食べたのだが、それはパンではなくムカデの足だった。

02
図書館の大砂漠で遭難した司書は一週間後に救助され、その翌年には大統領になった ....
この世の全てに
いくつかのちからがあります
弱いちからと強いちからと
まだ見つかっていない重力と
あとは、
みなさんが考えてみてね

と去ってしまった先生、
僕らはうなずいたままです ....
シトシトとまとわりつく様な雨の中を歩いていました。

ボンヤリと考え事をしてドンヨリとしちゃったりしながら。

不意に後ろから、アンタ何なのよ!と女性の声が聞こえて振り向くと、

カッ ....
ひだまり食べてほっぺた膨らまし
オイラも妊娠5ヶ月になったお腹をぽんぽこぽん
メタボメタボとお騒がせも
そよぐ風が気にするわけでもなし

河川敷は川の流れに追いつけ追い越せと
ジョッギング ....
 ナスがなった
 まだ小さい
 そっと撫でた
 冷たかった
 夏の音
 風が聞こえる
 雨は降る
 土は湿り 葉は大きく広がる

 ナスがなる
 まだ小さい
 重そうに 頭は ....
ある赤ちゃんは公園で

暖かい風に吹かれながら

ベビーカーから見える青い空を見上げる

ある幼稚園児は

ジャングルジムのてっぺんから

人より少し高い所から

雲がゆっくり ....
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない

僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を


詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて

ポストは赤くて僕は ....
 *
もしも…


この世の全てが
この掌すり抜けて行く風の内に
記憶を留めるのであれば
私は此処に居て
風を嗅ぎ
風を聴き
風を噛み
風を観て
ただそれだけを糧に暮らすだろう


 *
もしも ....
北陸のある地方では
おたまじゃくしや小魚が空から降ってきたらしい
不思議なこともあるものだ
ありがたいと言いながら年寄りが
空に向かって手を合わせている
そんな姿をテレビでみた
そのひとの ....
隠すためか
見せるためか
守るためか
攻めるためか
脱ぐために
穿くため

そういえば
昨日はあんなに笑いながら脱いだのに
今日は
とてもじゃないけど笑ってらんない
 ....
ノックをしても返事は帰ってこない

薄暗い井戸に落ちていくのは

諦めた人達

安心したくていつも命綱を

硬く身に付けていた

辛うじて意識があるうちに

君に会いに行こうと ....
浜辺で

ざぶん という波音の方が

波より先に砂を砕いている

気がした


おしてはよせて

消える波

消えても消えても

繰り返し押し寄せる波

プチプチと砂 ....
マリエさんの自由詩おすすめリスト(225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 乱太郎自由詩16*09-11-20
冬ごもり- 乱太郎自由詩11*09-11-3
凍える意思- 乱太郎自由詩8*09-10-31
言霊- 乱太郎自由詩9*09-10-26
行こう- 乱太郎自由詩8*09-10-21
プラス1- 乱太郎自由詩9*09-10-16
めまい- 乱太郎自由詩1809-8-27
契り- 乱太郎自由詩10*09-8-17
ボイン- 乱太郎自由詩8*09-8-12
違うけど同じ- 小原あき自由詩6*09-8-9
想い出- 乱太郎自由詩10*09-8-7
日課- 乱太郎自由詩8*09-7-28
疎通- 乱太郎自由詩12*09-7-18
白い炎- 乱太郎自由詩23*09-7-8
- 湖月自由詩7*09-6-28
チビけた鉛筆の唄_★- atsuchan69自由詩29*09-6-27
だ。- BOOKEND自由詩8*09-6-27
- 乱太郎自由詩9*09-6-26
図書館物語- たもつ自由詩3109-6-26
グルーオン- AB(な ...自由詩11*09-6-19
時には紫陽花のように- BOOKEND自由詩3*09-6-19
お散歩- 乱太郎自由詩9*09-6-18
- doon自由詩11*09-6-18
見上げたのは同じ空- こめ自由詩1509-6-18
遠くからの音- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-16
同胞(はらから)- 遊佐自由詩8*09-6-16
空の水- yo-yo自由詩9*09-6-16
ほんとうのパンツ- AB(な ...自由詩309-6-15
変わっていく- こめ自由詩1809-6-15
- 唖草吃音自由詩509-6-15

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