小春日和と言う日和に
薄青い水溶液をたたえた
フラスコの底で佇む
そんな僕がいました

誰かが揺すれば
僕も揺れる
ボクもボクもと
コロコロと音を立てて

見あげれば空の海面から
 ....
朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて

真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの

行き交う街角
きっ ....
            140123

少しずつ物価が挙がって参ります。
しずしずとおどおどと堂々と
横柄な態度を取るものも居て
警笛を鳴らしたり街宣車を走らせたり
選挙カーを走らせたりし ....
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った

かなり炎症してますね

頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
かんかん光る
かんかん踏切
かんかん降りる遮断機の
かんかん赤い光の点滅

その先線路を
飛んで行く
暗闇の中
急行電車が
飛んでゆく。

かんかん手を振る二歳の息子
電車を見 ....
 (雪降る時間 あのひとの指がきらりとひかる、
  わたしはくもりガラスの向こう側で)


あのひとを思うと 白い雪が降って、
わたしの肩にも髪にも舞い落ちる
そしてわたしは あのひとで ....
優しい人の手を拾った
深夜だった
路上の片隅に転がるそれは
少し青白く
何だか寂しげに
落とし主が戻るのを待っていた

ひんやりと冷たく
落とせば砕けそうな手だった
それでいて重たく ....
駐車場にやっとたどりつき車を止める
前が見えないほどの雪が降る朝
ライトをつけての通勤
白い雪の中に ぼんやりと光が見える

そういえば昔に ライトを消し忘れて
車のバッテリーをあげた事が ....
そらを飛んだ夢を見た
僕は足のない回転木馬

南京錠を閉め忘れたまま
春の沙漠を放浪している

木の芽の匂い持ち歩くための
ポケットのある素敵な上着

おたまじゃくしを捕まえたら
 ....
しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く

あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと  ....
孤独の足音が聴こえた
孤独は私を追いかける
私は後ろを振り向いて
あなたの来るのを待つ

孤独の息吹が聴こえた
孤独は私に息を吹いた
私は後ろを振り向かず
あなたの息吹を受ける

 ....
  なあ 枕
  もう30年以上経ったかな

僕のことは何でも知っている
酔っ払って寝たときも
泣きながら寝たときも
うれしくてなかなか寝付けなかったときも
いつも同じ
変わることは何 ....
とりたてて喜ぶほどでもない
あたりまえのことを渇望する
今日は昨日よりも調子がいい
そんな錯覚でも気分がよくなる

まわりの誰と比べても
あたしなんて可愛いもんだ
錯覚か幻想だけでも ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
おおっ
第一次反抗期

ショッピングモールのフードコートで
隣の坊やが
反抗してるしてる

どうやらコップをいたずらして
ママに叱られているらしい

「ダメでしょう!」

   ....
君となら濡れてゆきたい夜だから折り畳み傘眠らせたまま 江ノ電鎌倉高校前駅と
腰越駅とのその間で
窓という窓が突然
ぱっと明るい海となり
ゆるいカーブの水平線に
乗客はみな取り囲まれてしまうのだった


すばやく走る波の線
空の始まるとこ ....
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
淋しさは
翼いっぱいにはらむ風

僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ

明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある

残り時間の心配なんて
いらない
 ....
テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした

パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう


出て行けとパパはい ....
   

卵がスウィングしている
托卵容疑の直滑降は不恰好に喉を塞ぎ
やがて破裂して口いっぱい
玻璃 瑠璃 瑪瑙 罵詈 雑言
秩序の欠如は流星し
脳裏がそっと炙り出す
片手に毬 錦の手 ....
「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
             140116
なんというのでしょうか
外は快晴
北国の方には嫉まれるような青空
それなのに
寒いだの風が冷たいだの
喉が痛むのだと言いたい放題
マスクが飛ぶよう ....
ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した

そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
揺すらないで
覗かないで
ノックしないで
猫はいや

汚いものが沈んで
息がつまる

追い詰めないで
掬わないで
閉じ込めないで
逃がさないで

窓はどこ
酸素が欲しい
 ....
白銀の光

冷たい熱を帯び

私と月の間には
透明な冬だけがある
はるかに遠いくせに
あっけなく近くなる
こんな風に
てのひらにのってみせるのは
何故?
まるで
弓矢を射れば ....
サラリーマンのコスプレして会社に行っている     風見鶏、青磁のそらにはばたけば南へ向かいひたすらに飛ぶ


    あいうえおあなたにどれを贈ろうか曲がりくねったひらがな愛し


    過ぎてゆく明日が今日を追い越 ....
小林螢太さんのおすすめリスト(725)
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