もはや
詩を歌い
綴る力無く、只
宇ノ声
書き刻む

[源流は一つ 、 支流は百花繚乱幾千万ナリ]

もはや意識
遠く朦朧
道具の肉、衰弱シ
奮起、今一度
感情の強度上げ
意 ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう

頭から むしゃ むしゃ むしゃ と  食うてやろう

大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを

むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう

人間様に ....
立ったまま
枯れている
あれは
孤高の命

もうおひさまをおいかける元気もないし
だれかをふりむかせるような輝きもない

けれど
おまえがひまわりで
凍えながら
戦い続けているこ ....
終わる今日─

退屈な日でした
蒸れた空ばかりがずっとつづいていて
胸もとをぱたぱたさせながら
ヨーヨーを垂らし
駄菓子屋のアイスボックスの底から
メロン味をたぐり寄せ
南極の怪獣を想 ....
膨らんできた
はくもくれんの
銀にひかる繭のような葉

わたしのはらのなかで
懐かしい男と猫とあのうちは
ことばをうけて赤ん坊になり
ホトホト
うみ落とされてゆく

ていねいにガム ....
原初のひとしずく
ささやきのように生まれ
岩肌の乳房
地衣類の産着
山あいを渡る風も目覚めさせないように
産毛を揺らす
静かな吐息
うつらうつら
千々のひかりにあやされながら
死への ....
ふわふわ
漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら
わたしは貴女を知らなかった

[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]

あの青い青い宇宙の大海原
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
叱られた痕を想えず一人居の宇宙で祖父はほほ笑んでいる


夢ばかり追い過ぎて消えたいくつもの夜想う時さやかな吐息


オリオンは故人を恋う夜ひたすらに心静まるかたちしている
風には色がない
想いにはかたちがない

自身のすべてを解ってもいないくせに
何かをひとに伝えようとこころみるも
手応えひとつ得られず

脱け殻となって
風化する前にもうちょっと
生き ....
そうですファーザー僕の罪です
僕の空想の中にしかない緑の地で
彼を罰したのは僕です
絹糸のようになめらかな美しい川の流れ
を燃やしました
とてもよく燃えました

腕に黄色いスミレ紫のスミ ....
そうや、おらんかったね

自分以外の人がいる居間は暖かかった
冷えたこたつの中で丸く、眠るその影に小さく蹴りを入れても
明日もそうだろうね、言い訳することもないよ

灯油を乗せた車の音楽が ....
{ルビ夕星=ゆうずつ}のけなげも知らず東京の空に物言うよそ者を撃つ


片道の切符求めて上野からママにスマホを観ている桜樹


災害時かならず守る{ルビ父母=ちちはは}の若い一枚みじめな矜 ....
ふくよかな大気あり

清新な波動あり

まじめな車たち

街道の電飾

町には外灯がなかった

ライトを消せば黒

闇ではなくて黒

そこにもふくよかな大気

清新な波 ....
自販機で温かいコーヒー買ったら
なぜか熱々のファンタが出てきた

仕方なくお釣りのレバーを引いたら
なぜかお釣りがさっぱり出てこなかった

そんな世界滅亡1日前の朝

なぜかしらいい予 ....
素粒子は閉じ込められた
ひとつの宇宙だった
数えきれない砂粒のように
マイナスエネルギーの
ブラックホールが転生を繰り返し
ぼくらは輪廻を重ねる
孤独であるようで
その集合体は一つであり ....
通りすがりも 同僚も 家族も
一対一でも 多数同士でも
「あっちむいてホイ」に興じている
電波上の 同じ画面を 見続けていた としても
目を合わせることは 禁忌なのだ
抱擁感さえも失い どこ ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
意図は回りを濡らしてしまう
意味へと上手く収まり切れず

ことばは未満の盃
発しては 少しだけ 欺かれ

揺るがないものを前に
自らの揺らぎに幻惑されるのか

受けとめては傾ける 刹 ....
優しいだけの人も
冷たいだけの人もいないって
わかってる

だけど
どっちかだけの人でいてほしかったよ
あなたの言葉が
表面をすべっていった

向いている方向が
違うまま歩く夜
 ....
冬の群れが私を襲い
迷い込んだ高熱の森で誰かを叫ぶ
私の足腰の筋肉は溶けて
歩く音は電池の切れかけた時計
そして
この時だけは合法と見なされる白い粉を
何度も体内に注入する
四角い部 ....
雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
ことのさかいめに
散るように
立って言う

夜は
いまでも
白い手を
たよりにして
く ....
流れていった言葉は私のものではなくて
膿を出すための言葉
森をかたちづくる言葉とか
朱の消えた舌を乾す
砕けた縁石
残った物でつくり上げる
電話のコール音の中を歩く人
月が欠けるから ....
 消息

闇が待ちわびるのは

ひとすじの
てらされたところから
闇は食べられてしまうけれど
光の中で
いきながらえる
そんな闇があるらしい


 孤食

さみしさと
 ....
 遠く南アルプスを望む高原で私は風に吹かれている。
 風は私に留まり、そして通り過ぎる。
 風は私の人生を肯定する。
 私の生きている意味さえも。

 風を信用していない私は少し戸惑う。 ....
物語を終えて、影ばかりが白く、うつし身より抜けて落ちる。うなだれ歩む私に踏まれ、足跡が明るく、目眩がする。

(あれは何時のこと、砂利の上に転がる私の首が波に洗われている。薄曇りの空には天女様がい ....


のけぞる


雪 降りまして
全天 ががが
震えます
ががが

滑らかに
雪 行くときの
滑りゆく雪
卑屈な川

雪 舞い
目頭が
あ ききき
痛む

 ....
いつだって
箱の底に
残っている
ひとつ

とろける、喉に絡みつく、朝焼けの甘やかな、桃色
足掻くように過ごす、ふつうのひとができることをわたしはできない、晴れる昼、淡い水色
-雨の日は ....
セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
*
リンパのようにはりめぐらされた
首都の地下の冷えたレール
そのところどころが表皮をかすめ
夜になると光る花を咲かせる

昇ってしまえばあとは降りるだけ
観覧車は僕らをどこにも
 ....
紅いベルベットのシュシュがほしいと
彼女は探している
二つ、希望している
左右に分けた長い髪のために
それは紅いリネンのワンピースに合わせるために
この冬わたしクリスマスを知らなかったもの
 ....
小林螢太さんのおすすめリスト(725)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真理〇不戦勝(改訂)- ひだかた ...自由詩6*17-2-10
鰯よ- 星丘涙自由詩7*17-2-10
冬のひまわり- そらの珊 ...自由詩25*17-2-10
Fw:- 末下りょ ...自由詩10*17-2-9
帽子のほころびるとき- 田中修子自由詩16*17-2-8
小川- ただのみ ...自由詩16*17-2-8
金の花びら- ひだかた ...自由詩12*17-2-8
「余情」_三首_2017.02.06- もっぷ短歌417-2-7
風街ろまん- 梅昆布茶自由詩13*17-2-7
記録者- ふるる自由詩6*17-2-6
+2℃- 青の群れ自由詩617-2-6
「蒼い旗」_五首_2017.02.06- もっぷ短歌317-2-6
山口の夜- 吉岡ペペ ...自由詩717-2-5
世界滅亡の前日に- wakaba自由詩117-2-5
無題- レタス自由詩517-2-5
あっちむいてホイ- 末松 努自由詩10*17-2-5
いたる- もっぷ自由詩1117-2-5
返盃- ただのみ ...自由詩18*17-2-5
重ならない影- 朧月自由詩517-2-4
風邪- 乱太郎自由詩10*17-2-4
泳ぐ- はるな自由詩417-2-4
(流れていった言葉は私のものではなくて)- tomoaki.t自由詩3*17-2-4
(食べる)トライアングル- そらの珊 ...自由詩7*17-2-4
風に吹かれて- ヒヤシン ...自由詩6*17-2-4
よをまたぐ。- 青木怜二自由詩417-2-4
- オイタル自由詩617-2-3
パンドラ- 田中修子自由詩12*17-2-3
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
観覧車- カワグチ ...自由詩617-2-2
冬雀の夢- もっぷ自由詩517-2-2

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