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読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
太陽を食べながら
冬晴れの冷気を泳いで行く
空に笑いかけて
わたしは噴水のように歌っている

土地っ子のヒヨドリも
旅行者のツグミも
わたしとともに歌っている
白樺も我を失うほどだ
 ....
こんな朝に
カラスのカの字もありゃしない
太陽はふやけた面の木偶の坊だ
白い国道の上
黒いおまえは完全に死んでいる

暗がりのおまえは
いつも何かを舐めていた
おまえが前を横切る時には ....
瀬崎 虎彦さんのただのみきやさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
輝く日に- ただのみ ...自由詩15*12-2-29
ジンクスが死んだ朝- ただのみ ...自由詩25*12-2-19

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