すべてのおすすめ
開いた空に手をかざす
高い太陽からの光線が
透き通る
通過
在り来りなものに
ときに目をとめてしまうから
歩みは加速しない いつまでも
初夏の影がちらつき始めた
散らばった ....
夕暮れ発 明日行き
手をすり抜けた紙飛行機は
いつまでも落ちない
深まる緑の季節も
夕焼けを背景に影になる
傾いていく時刻に
明日を見ながら祈って
紙飛行機を折る
飛ばした ....
気がつけばすべてがあの日に返っている
ポケットに突っ込んだままの右手を
思い出して引き抜くと
零れ落ちていく ぽろぽろと
ありふれた困難とか
いつまでも続く分かれ道とか
乗り切るた ....
窓を開け
飛んでいく空の
深いところの青
広がっていく五月の
高い高い記憶は
思い出せば浮かび上がる
ただ一面の青
遠く限りが無いような
遥か流れていくような
沈んでいけるな ....
連続していく
足元で繰り返していく季節
飛び越える音も聞き慣れた
回り続ける円の内側を
ただ一列に連続していく
繋がっていく
足元で連なっていく蟻の行列
長く長く終わりが ....
ざわざわと鳴り響く
変わらずに続いていく音
私の内側で広がっては消えていく
潮騒のようなもの
潮騒の降る
そんな街に出掛け
片耳で受止めながら
海沿いに伸びる道を歩いたりする
....
色々と大袈裟に語られることが多いから
一つを信じるにも力が必要で
惑わされないように見ないように
うつむきながら加速していく
こんな時代を
ゆっくりと流れていくのは
夕暮れくらいなのか ....
4月の空は霞んだ青
地面に張り付く僕等の上を
紋白蝶がひらひらと
縫い合わせていく
南向きの窓から
緑の塊に見える林の向こう
隠れるようにキャベツ畑があって
近づくと白い花びらが
....
某月某日 晴れ
あまり使わなかったシステム手帳の
中程のメモ欄には
ただ一言
それだけが残されていた
何か伝えたかったんだろうけど
それじゃ何にも伝わらないよ
相変わらず ....
夕暮れの寂しさを
ひらりひらりと切り抜ける
たまに当たるけど
ずっとずっとの儀式になってる
夕暮れはどこも一様に夕暮れなので
眩しくなくなった太陽を見つめる振りをして
薄いグレイの天辺 ....
所かまわず
一面にのどかな
そんな景色だったので
家と家とに挟まれた
小さいままの公園に出掛ける
左は小さい右は大きい
一列に背比べする鉄棒で
僕は右端お前は一つ下
ぶら下がる ....
突然の雨に
掌で傘を作ってみたけれど
隙間が多くて
無抵抗に濡れていく私です
傾きかけた夕暮れに
落ちてくる雨は暖かい
いつのまにか
大切なことを忘れてしまったようで
メモ ....
昨日までの花びらが
はらはらと零れていきます
それは通り過ぎていく当たり前ですが
惹き付けられてしまうのです
せめて止まってくれたなら
ふわふわと漂ってくれたなら
どんなに優しくなれる ....
今にも
空へ溢れていきそうな桜の花弁や
空へ昇っていくような雪柳の白さに
そろそろと背伸びをしながら
私も溢れていきそうな
春 です
南向きの坂道を
とんとんとん と降りていけば ....
遠く 遠く 遠く
それは恋に似た
恋で
スタートラインの踏切り方も
ペースの配分も
わからなかった頃の
記憶の欠片で
遠く 遠く 遠く
それは辿れない
距離で
....
Lily of the valleyさんの霜天さんおすすめリスト
(75)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
過ぎ去ってしまったものへ
-
霜天
自由詩
6
04-5-6
夕暮れ発
-
霜天
自由詩
11
04-5-4
ポケット
-
霜天
自由詩
5
04-4-24
五月の青
-
霜天
自由詩
4
04-4-21
光の先へ
-
霜天
自由詩
4
04-4-19
潮騒の降る
-
霜天
自由詩
4
04-4-16
暮れていく街角で
-
霜天
自由詩
6
04-4-13
白い花が飛んでいく
-
霜天
自由詩
4
04-4-12
某月某日_晴れ
-
霜天
自由詩
2
04-4-8
一瞬のグレイ
-
霜天
自由詩
6
04-4-8
波間
-
霜天
自由詩
6
04-4-6
紐解かれる
-
霜天
自由詩
14
04-3-31
昨日までの
-
霜天
自由詩
1
04-3-30
春色
-
霜天
自由詩
6
04-3-28
そっと閉じる
-
霜天
自由詩
5
04-3-22
1
2
3
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する