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椿の葉は 硬い
椿の葉は 強い
花は落ちて 屍をさらす
強く かなしいものたち
白猫が 轢き潰された
昔 よく通った道だったし
車の量は多かったけど
それほど危険だとは思っていなかった
まるで 散歩するような 足取りだった
轢いた車は 派手な 高級車
派手に音 ....
忘れっちまったな。
なんだか
すごく言いたい言葉を思いついたような気がしてたんだが
忘れっちまった。
酒飲んで
my way 聴いて
踊ってるうちに。
ビールが オレンジ ....
冬に生きる人は
厚い皮 ぎらり ひかりをはね返す
時が来たら 脱ぎ捨ててしまうのに
知らん顔で
最初からそうであったように
血の冷たさを ささやく
空洞に
愛嬌の虹をかけて
熱い思いの真摯を流し込む
火傷しながら 冷え冷えと凍りつく場所に
幼い目のポーは 白い息吐き
男の顔して
見られてる
大気にはりつめる 甘く あたたかな 匂い
泥流から 水面を割って 境界を 越えた瞬間
蒸発して 真っ白く 散ってゆく
ゆらぐ さざなみの 光は
あつく うすく 屈折した虹をまき散らす
....
ゆるやかに
どこまでも登ってゆく
木の間道
(日は暮れかかり)
一足は
永遠みたいにながい一瞬の
連続する軌跡を のこして
ひびく
ひびく
ぱたん ぱとん とたん ぐ ....
薄墨色に暮れかけると
そこは
沼の底
ゆっくりと
沈み込む
響かない 足音
重く
さらに重く
山あいの道
影さす 道
ツタの這いまわる 木々の茂る
細い 細い 道
....
と、その人は言った。
なんとも不思議に穏やかな笑顔で、
世界の涯へでも
身軽にリュック一つで出かけられそうなほど
軽やかな足取りで。
すべてはよりしろになる
悪しきものも
良いも ....