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 友人よ。
 君に会わなくなって、今日でもう、どれほどの時間が流れたことだろう。
 それは、もしかしたら、一月なのかもしれないし、既に何十年も経ってしまっているのかもしれない。
 ただ一つ、確か .... 
小さなライオンが路地裏で死ぬ頃
サバンナは青かった。
薄暗いゴミ箱で響く遠吠えは
誰も返さないまま
積み重なってコンクリートにヒビを作る。
 足首を
 引きずって
 口を開けるんだ
 .... 
 夜、寝たくないので夜更かしをする。面白くもないテレビをつけたまま、渇いた笑い声を聞いて、インターネットで開くだけ開いて、ぼんやりとしている。日付が変わって、頭が痛くなってきたら、寝ることにしている。 .... 
テントの外は暗い闇
ブランコ乗りが落ちた。
テントの外に青い月
ブランコ乗りは落ちた。
 ネットはあった。
 多分あった。
 けれどもその
 網目は広い。
 
テントの中は無人で .... 
{引用=
山の細胞があんなにゆっくり色づいているというのに君ときたらせっかちでいけない}
 学校で図書館で自分の部屋で
 本屋でコンビニであなたの部屋で
 髪の毛の一本でも爪の .... 
図書館へ行くと
いつも
てのひらに
穴が空けばよいのに
と
思う。
エラリー・クイーン
と
京極夏彦
に挟まれながら
金子みすゞ
と
アラン・ポー
に挟まれながら
真新 ....