愛という血縁につながれて
異なる血を持つ僕たちは家族となった
異なる性と異なる音階、異なる正義を携えて
家族には形而上学がいらない
大地に根差した食事と空から降る会話だけでいい
宇宙に似 ....
{引用=*筆者より―― 旧稿を見返してゐて、本フォーラムに掲載してゐなかつた作品があることに気付いた。以前のアカウントを消して以降、復帰するまでの間にかいたものは随時掲載していた積りだつたがどういふわ .... 静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
春めいた
今夜
如月の
せせらぎに
したり
落ちる
雨の音は
きれい
赤く
煮立った
修羅の
脚を
賞味す
僕を見たひとは こう言う
「ゆうれいがいる」
アルファケンタウリから来たんです と
おどけてみても
遠巻きに小石を投げつけて
一人残らず去っていく

雪の中なら平気だと思った ....
猫といつしよにすはつて
落ち葉がものすごいいきおひで
木にもどつていくのをみてゐました

世界がどんどんまき戻されて
文明がはじまるまえの
澄みわたつたあをぞらにもどりまし ....
睡眠導入剤ネタで
盛り上がるバカ達

お前らが寝られなくたって
家族を初め誰も困らないし
単に医療費の無駄使いで、迷惑なだけだから
一生、起きていりゃ良いのに

・・・・・起きたっきり ....
北原白秋・高村光太郎・三好達治は、私の好きな詩人だが、彼らはみな戦争協力詩を書いている(「戦争協力詩」という言葉は変だが、「愛国詩」「(反戦詩ならぬ)賛戦詩」「戦争昂揚詩」のどれも変ではある。この辺の .... 何も知らず
生きるものは
少しだけ
優しくしてほしかった
もう少しだけ

知識が劣っている間に
とんでもない命令を
自分の責任ではないことを
押し付けられているようです
そもそも無 ....
月がようやく
煌めくような日々にこそ
誰しものひとつしかない夜空へ
静寂という名の平和を
本当に届けられるのか
アフォリズムを
唱えるみたいにして
時間が止まること
さえをも希望する
 ....
空間を埋める無数の像は
やがて枯れ腐り消え
虚空間に裏返る
躍動スル無数の透明な力線、争覇し合い混沌と交錯し

いつしか鳴り始めた銀の無限反響音
散乱しては凝集し
反復の内に一つの塊とな ....
子供の頃、森に捨ててきた犬が
数十年かけて戻ってくる
窓の外で鳴いている
ここをあけてくれよう
あけてやらない
もし窓を開けたが最後
わたしのほうが犬になって
寂しい荒野をさまようことに ....
凍結した大地
彷徨する雄の白熊

雌の匂いを頼りに
年に一度の交尾求め

蒼白い氷壁の上
雌雄は獰猛に唸り

出逢い対峙スル
選択の余地はない

生き残って来た自然
彼らの ....
 (雫がすべってはこぼれてゆく
  夜だ わたしだけの夜がはじまる)


眠れぬ森の月が落ちて神話になった
満ちては欠けて欠けては満ちてゆくもの
星はまばたきのなかに流れてゆく


 ....
万珠沙華に埋もれた肌の白さ
眩んだので栗の木肌に齧り付きました

露が濡らした唇から爪先の艶かしさ
喘ぐまいと墓を掘りました

落陽に照らされて香るしなやかな黒髪
乾いたので口に含み ....
君の入力した行を
 タイトルに
  変更しますか
変更されたのは
 中身ではなく
  タイトルだけですか
タイトルは変更
 されました 貴方ではない
  誰かの
 手を失った 足によ ....
言葉は言葉に立ち向かい、獅子は獅子に向かい咆哮する

自らの命運を知る者は皆躓き、

羊は唯の一匹も残すことなく散り失せてしまった

イスカリオテの聖霊は悉く打たれ

古代神殿の真 ....
軍隊 兵役拒否 烙印

夢遊病患者 絵

行進 発砲 死者 ペニス

死者と生者がダンスを踊る死者は妙に捩じ繰れた爪先で

顔を覆う男

病院 癲狂 怒声 パジャマ

死者 ....
  今朝、
  僕が目覚めたところは
  朝靄に包まれていた
  どこだろう
  鳥の声ははるか向こう



  身じろぎもせず
  大きなかいぶつが立っていた
  僕の体 ....
 ポストモダニズムの興隆以降の目的論の否定の論調の弊害は
実に大きなものである。宗教批判の歴史的な核心は、ここにこ
そ存するとさえいいうるかも知れない。感動、という精神的・
身体的現象は、瞬時的 ....
 
 かつてロンドンにおける講演会で、ステファン・マラルメは、フランスにおける詩の定型からの解放の始まりを、ふかい驚きをもって伝えていた。それから100年以上の時が過ぎ、日本においてさえ現在では、 ....
地図上の大部分はおだやかな晴れ
真ん中に私のこどもが立っている
雪が降って嬉しい、と言う

もやしを育てる
かびくさいキッチンは粘土のようにつめたい
つまり
息はしていなかったとおもう
 ....
設えるより
解きほぐすようにして
わたしたちの地平は瓦解する

 いたたまれない
 この指先の感触
 いまも憶いだせない

まっすぐな壁をつくり
(腕が通るほどの位置に)
すんだ窓 ....
いいことを考えた
俺は今からこの接着剤で
お前らの瞼を完全に封鎖する
そうすればお前らは盲目だ
もうなんにも見えなくなるから
もうなんにも見なくていい
見えない物を見ようとして
見えずに ....
花屋の店先にいろんな中古車並べるなくそが
お前本当にどうしちまったんだよ疲れてるのか
花屋の店先に中古車ばかりを並べてよ
それで中古車は売り物にしないなんて意味不明だよ
自分の所はやっぱり花で ....
コンビニエンスストアで働く大学生は
夜な夜な床にポリッシャーをかけながら
有線放送の音楽に耳を傾けている
ちっぽけな自分の有様 理不尽な世界の情勢
半年も前の性交渉とか 自己流の写真のこと
 ....
美しい7月

太陽はまた新しく耀いて
波涛を映して瑞々しく
熱した白いアスファルトの上を娘たちは
日一日と灼けて
ときめきに図太くなって行く
楽しい事なら何でも起こる
碧いカレンダーの ....
 俺はもてない。
 だから女と付き合った事がない。
 草食系とか異世界の話だ。
 それどころか男ばかりの学校しか行かなかったので話もしたことがない。
 女との縁は通学の際にすれ違ったりする ....
 夜想曲

おお夜よ、おお夜よ
人は眠りを貪りながら死は恐れ
瞼を閉じて覆い被さる闇を追い出し
より暗い臓物の中へと逃げ込んで
しかし閉所恐怖をも克服する為
そこにマッチの軸で
天国の ....
ベッドの上で背中合わせに座る
言語で相手を欲情させる
触れずにイかせる

卓球のラケットを2本用意する
ベッドの上で向き合って座り
体表を叩き合う

男の尿道に万国旗を仕掛ける
女の ....
非在の虹さんのおすすめリスト(88)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族- 葉leaf自由詩319-3-6
最終電車- 石村自由詩19*19-3-5
春の雨- ひだかた ...自由詩919-3-4
まだ春ではない夜- ナンモナ ...自由詩3*19-2-19
銀白の鱗- 世界世紀自由詩5*19-1-16
もどつていく- 石村自由詩16*17-9-8
寝た切れ!(造語)- 花形新次自由詩116-5-3
『戦争詩歌集事典』高崎_隆治より、戦争詩を考える。- こひもと ...散文(批評 ...16+*15-10-3
【HSM参加作品】今- 黒髪自由詩5+*15-9-30
_Why_human_repeat_war_again?- りゅうの ...自由詩12*15-9-30
現空間△虚空間- たけし自由詩415-9-29
- 春日線香自由詩515-9-29
原初他者恐怖- たけし自由詩415-8-26
眠れぬ森の- 石瀬琳々自由詩5*14-7-23
彼岸/初秋- つみき自由詩311-9-20
入力した行、タイトル、- 狩心自由詩311-9-19
偽典・ヨハネによるユダへの手紙- 高濱自由詩111-9-19
隔離棟- 高濱自由詩211-9-11
かいぶつ- 草野春心自由詩3*11-7-19
_雑感的に_2- るか散文(批評 ...4*11-7-18
雑感的に_1- るか散文(批評 ...311-6-28
コンプレックス- アオゾラ ...自由詩811-2-15
地平にのこる感触- 乾 加津 ...自由詩17*11-2-8
高尾- セガール ...自由詩310-9-3
- セガール ...自由詩310-9-2
マジで超ラッキーだわ- セガール ...自由詩810-8-11
7月、八月- salco自由詩10*10-8-1
俺の探検- 日雇いく ...散文(批評 ...4*10-7-23
- salco自由詩6*10-7-19
愛の実践講座- salco自由詩6+*10-7-10

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