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考えている空の縁が
目につくから
修行僧のようだ 奇妙な
そこの
そうだ、
正しさだけが
知らないけれど やけに
中国を生きることにロシアなのかもしれない
忘れて瞑想で死んでいくの ....
灰色の岩には
なめらかな
体に 見とれていると
緑の海草がゆれる
赤い卵を産卵するという
*
深夜には
不気味に
広がる 群青色だった
サバの群れも泳いでいく
海を泳い ....
言葉を忘れた
声に 振り向いた
心から阻むようにして
警備員は 横を通りすぎる 立っていた
イヤホンをつけずに耳を外していった
帰り道を歩いていく きいている
数羽のカモメを 閉じてい ....
かんなみにおった頃はそんな喋り方せぇへんかったくせに
町医者ひっかけた途端セレブみたいに気取りやがって
あんたもええ人見つけなあかんよて
出屋敷で会うた途端おれに言う
余計なお世話じゃボケ
....
雨粒が窓をノックしてきたので
掃除の手を休めて
少しだけ話をした
最近、寒くなりましたね、
とこちらが言うと
わたしたちもそろそろ
衣替えをしようと思っているところです、
とぷっ ....
今日は少しだけ風が強いから
雨雲が喜んでる
爪跡も霞む窓に河川敷
水飴のように頼りない陰り
偶に鳴る鉄橋の響きなんて
すうっと遠い
音色の小さな一隅で
ゆっくり短針が捉える様
....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい
そんなふうにして ....
おかっぱかみさま
混沌がトントンドアたたく
高速飛ばして辿りついた四畳半
おかっぱあたまがうなだれて
ハナウタまじりでうなだれて
夜がよく似合うこと
小 ....
ボトルの曲線
タイトの曲線
かつんかつんのOLさん
かかとすりへりうむでへんな声
ださないで
浮かんでて
フルーツ消しゴム噛んでばらばら
吐き出しても残ってる
どうしてこんなことし ....
みじかく切れてしまった糸を
玉結びするみたいに
ほつれた布を縫い合わすのは
むずかしいことだね
夜のあいだじゅう意識を失わずに
きみを待ち続けられればいいのに
グラスでは焼 ....
神社の駐車場に続く古い道で、ふと、
つぶれた中華料理屋はどれくらいあるだろう、と考える
仰ぐと、まだ健全な青と白に月が出ていて、ふと、
ドイツやイタリアの空を覚えておけばよかった、と考える
....
ひたいにてをおき
とおくにできたコーヒーのしみをみつめる
はんぷくするピアノのせんりつに
きれきざませた{ルビときどき=ヽヽヽヽ}をおもう
ちれぢれになって{ルビしへん=ヽヽヽ}には
....
フォーカスが甘くて
魚の顎にピントが合った。
フォーカスを合わせようと
距離をはかり、あの劇的なピントのoffとon。
霧深い惑星から霧が一度に消えたよに。
物語のはじまり。 ....
「最後のネジ」
僕のネジがとれかけている。
このネジがとれてしまったら
僕は動けなくなっ ....
「 ありがとうの詩 」
ありが とおるよ こんにちは
ありが とおくへ さようなら
おひさま くれない 真っ赤っ ....
「 ミサイル 」
どこかの星の片隅から
ボタンひとつで
とびだ ....