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書き溜めた言葉の中に
幾つかの嘘が入り組めば
新しい事実だって生まれてしまう
 
世の中の営みから外れた
秘密基地は居心地が良すぎて
 
明日は今日の事
明日も今日の、と
それは私だ ....
本で窒息しそうな部屋に埋もれた
ハーレーダヴィッドソンなのね

あなたを深く抱きしめていると
吸収しやすいゼリーに溶かして
わたしの中に納めたくなる

それは所謂グレートマザーの ....
心臓の音がすき。
けれど
心臓の音を聴くのはきらい。
脈を打つ音を聴くのもきらい。

ふとした瞬間に
その音が聴こえてきて
とても不安にある。

だって、止まってしまったのがわかって ....
軽くジャンプする
ヨッ ヨッ ヨッ と
繰り返し繰り返しステップを踏むたびに
魂が軽くなるようで
顔に当たる日差しが
ザクザクと繊細な雪解けを
踏み潰す

陰に日向に
行き来する繰り ....
漆喰にできたひび割れは
溶けた鉄の蒸気で
ゆっくりと蘇生してゆき
心と体の仲違いは
いつか結露する

細切れの肉のように
安売りされていく苦痛を
和らげるために打たれた注射は
小さく ....
私は人の欠点ばかり気付いてしまう。
それには自分自身のことも含まれていて。

結局信じることができないから信じてもらえないのだし、
いとおしむことができないから好きになってもらえない。
小さ ....
ウチ、ほんまは知ってんねん

アナタを好きなる呪文

でも、まだ、唱えたれへんねん
ごめんね かぁさん
僕はあなたが生きている間に
謝れなかった
あのときのことを
謝らなかった

物心ついた時
母さんは家にいたはずだったが、
母さんの記憶は
千葉のサナトリウムから。 ....
                
               私はあなたが好きだけど

               あなたも私が好きだけど

               
    ....
水栽培のヒヤシンス

薄緑の蕾をたわわに付けた

水栽培のヒヤシンス

このままでは綺麗に咲いてしまう

そこで僕は

ちょっと意地悪になって

花瓶の中に

水銀を入れて ....
花瓶を洗面所まで持っていく。
中の水を排水口にゆっくりと垂らす。幾分大きな花瓶のためどうして水を汲もうかと逡巡したのち病院の外の水道を探しに行く。消毒の効いた洗面台が花びらの一枚一枚を枯らすかもしれ ....
夜を走る電車
十五両編成の最後尾
ゆっくり居眠りしようと
乗り込んで席を確保した
はずだったのに
次の駅から
スノーボードと思しき
荷物を抱えて乗り込んできた
二十代前半の女性が
暫 ....
頼るだけの愛は、脆い

だから

愛をいそがないで
かなわないなんていっても
あきらめない
いまを乗り越えるんじゃないんだ
自分でも知らなかったつぎの覚醒
だめだって言ったって 僕は夢中だから
きみのすぐ横にいるならできそうで
いままで ....
やはり感傷的なものはだめなのかなと夕焼けを見ながら思う。感傷だけでは心を引き止めることはできないのかもしれない。強い細部があるからこそ感傷に強度が生まれるのだろう。綿密に書き込まれた現実がなければリア .... 雪や氷柱(つらら)や霜柱
たくさん積んだ荷馬車を曳いて
二月の親父がやってくる。

その音聞こえぬ ふりをして
年が変わったと大騒ぎ
嫌なこと できれば忘れよう
初めの一〇日は騒いでいる ....
凍結は純物と不純物とをろ過し
流れのうちに凝り固まった粒塵は
根を下ろした水草に溜まりをつくり
小さな凍土を作る

足のつま先をそっと浸せば
無数の細かな波紋が
ぷつぷつぷつと
干渉し ....
神田の内外分ける橋
昌平橋の欄干から
覗く水面は神田川
ゆらゆら揺れる神田川

二人並んで水面を見つめ
僕は君につぶやいた
僕らはどこに行くのだろうか
君は何も答えずに
そのまま水面 ....
{引用=

大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ....
変わらない景色に馴染めなくて
冬の雨も相変わらず嫌いなままだ
冷たい言葉遊びに対して
拒絶という、純粋すぎる答えを与えてくれた
微かにも願ったことがあったなら

さらば、青い花


 ....
主の居ない実家の風通しに行って
帰京する日の昼食は
親父が通いつめていたラーメン屋

生前
親父は帰省していた僕が帰京する日には
決まってこのラーメン屋で一緒に昼食を食べた

それだけ ....
8mmフィルムに映し出された青い空を
精液で汚して
町の中をまわる電車に
逃げ込みました
逃げ込んだ先は年老いた少年の
末期でした

野良犬は小便を垂らして
猫たちは決して譲らず
許 ....
あきれるくらいに騒がしい日々

今日もだるい体を無理矢理起こした

歴史の教科書は重くて

過去の寸劇をかきしるしていた

落とし穴を掘っては自分がはまるのを繰り返していた

更新 ....
強く
ゆびで押すと柔らかく凹むほどに
紅く、
林檎


食べ頃をうっかり
逃してしまったものだから
どうしたものかと
思案している


その薫りやわらかく
そのかたち未だ林檎 ....
もう壊れてしまったから
捨ててしまうのですか?
ぼくの紡いだ時間の縦糸が
ぷっつりと切れてしまいました

重たい
川に入ると
そのままでは浮かんでこれない

壊れ物だけが集まる遊園 ....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり

アザラシの ....
昨日テレビで
熊田Yが
俺を好きだと言った
口は動いてなかったけど
ダイレクトにわかった
彼女の気持ち

朝早く街に出て
足早に急いでいると
自転車にのぼりを立てた
作業服のおっさ ....
星の数だけ浮かんだそれぞれ孤独なロダンと
それぞれ頭の中で試されるモダニズム
泣きべそをかいた子供が唯一カギを持つこの城で
誰も知らない自分だけの
誰も知らない自分だけの
宇宙へと旅立ちます ....
星が流れる夜明け前
二人は無口になって
遥かな水平線みつめてた
流星尾を引いて空を行く
永遠を信じてここまで来たけれど
夜明けのファンタジア
教えておくれ
二人の夜はいつ明ける

海 ....
路面電車から降りた羊飼いのみる夢

葡萄酒はとっくに尽きて月が出てる

錬金術師は金色のイングリッシュハーバーを

一杯の砂漠の水と共に ほんの少しの干し葡萄を

小さな箱で あい色の ....
楽恵さんの自由詩おすすめリスト(461)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あっちそっちこっち- 窓枠自由詩2*10-1-20
丸呑み- オンガシ自由詩2*10-1-20
鼓動- 空都自由詩7*10-1-19
冬茜- within自由詩5*10-1-19
風になびく糸- within自由詩7*10-1-18
わだかまりは消えない- ゆず自由詩1*10-1-17
知ってんねん- 殿上 童自由詩5*10-1-17
結核療養所(サナトリウム)- ……とあ ...自由詩10*10-1-17
奥底- くろきた自由詩410-1-17
ヒヤシンス- ハイドパ ...自由詩5*10-1-17
抱える- 相田 九 ...自由詩6*10-1-17
人畜無害- kauz ...自由詩16*10-1-16
いそがないで- 殿上 童自由詩12*10-1-16
Renaissance- 月乃助自由詩10*10-1-15
死後硬直- within自由詩5*10-1-14
二月の親父- ……とあ ...自由詩10*10-1-14
氷雪- within自由詩8*10-1-12
水面ゆらゆらー昌平橋ー- ……とあ ...自由詩8*10-1-11
Blue_Heron- 月乃助自由詩18*10-1-10
さらば- 中原 那 ...自由詩10*10-1-10
語ることのない物語- kauz ...自由詩11*10-1-9
8mmの空に- within自由詩8*10-1-9
夜の王様は朝の姫に- こめ自由詩1810-1-8
つくえのうえの- 笠原 ち ...自由詩910-1-8
コワレモノの涙- within自由詩20*10-1-8
「天使の島」- 月乃助自由詩10*10-1-7
レディオウェーヴブラザー- ハイドパ ...自由詩9*10-1-6
toilet- 瑠王自由詩8*10-1-5
夜明けのファンタジア- 未有花自由詩14*10-1-5
あいとラム- 瑠王自由詩6*10-1-4

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