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叩かれた
殴られた
蹴られた

常に恐ろしい存在だった
決して逆らわなかった
母に気に入られるように
顔色を伺って生きてきた
いつもどこか緊張していた
心の底から甘えた記憶はない
 ....
 ひとすじ、の 細道を辿る

わたしの集大成が惜しくも
失恋をしてしまったようで
ドミノ式に崩れ去っていく


 ほのずっぱい雨
 これは天気予報のいじわる
 わたしの真っ赤な靴 ....
ぼくは裸にもどります
着ているものを脱いで記号にもどります
記号は誰かに気付いてもらうために
信号になります
見つけてくれるまで発信し続けます


金属と石に惹かれる女たちは
アイスラ ....
正直者が
墓を見ている

使い古された言葉のように
花が一輪
添えられている

祈ることが
生きることになって久しい
誰もいない部屋に
また電話してる

かなしみが ....
古い鉄の欄干と、煉瓦倉庫と、にび色の水面
イースト・リバーに遺灰を撒いてほしい
ローワー・イーストサイドの
薄暗いアパートの1室での最後

(自由な精神は漂う)

過剰に言葉を組み立てる ....
 
 
テーブルの上に
こんにゃくがある

窓の外では
桜の花びらが少しずつ
風に散っている

白い磁器の皿にのせられたまま
誰に忘れられたのか
いつまで忘れられるのか
蒸発し ....
ふと見上げると
高層マンションが視界に入る
真っ青な空に
突き刺さる白い壁
屋上に立つ自分の姿が見えた
ああ 飛んでしまいたい
あそこから飛んだら
気持ち良いだろうか
心が穏やかになれ ....
赤ん坊が泣く
抱き上げる

お腹がすいたと泣く
抱き上げる

眠たいと泣く
抱き上げる

えくぼを見せて泣く
抱き上げる

毎日 毎日
抱き続ける

柔らかな頬
ミルク ....
おやすみの、後の 跡

夢の中では丸裸

情熱がさめきらない朝が来て

火照りきったパジャマと ひみつ

焼け終わったトーストは甘い香り

漂わせて 塗りたくってあげたい

口 ....
豊洲から有明へ
ゆりかもめ沿いに

豊洲駅を東へ歩く
すぐに現れるガス資料館を抜けると
広大な空き地が広がる

新開地とはこんな
空っぽの場所を指すのだろうか

遠景は遠すぎるが故 ....
空っぽだったボトルビン
今はゴミ捨て場のホームレス

生まれ変わるまでの
待合所なのだ、と
顔を曇らせたまま 転がっている

緑黄色の足は
海水に浸りすぎたせいか
ふやけていそうで
 ....
カーテンを閉め忘れたらゴリラに追跡されて仕舞った
ゴリラはウォークマンで掛かって居る音楽の内容を
遠隔探知出来るらしく私の興味関心をそそった

道路をゆっくり走って居たら
家の前の曲がり角で ....
祖父が死んだ

ほんでもえらいわ
そう言って祖父は私の手を頼りに起き上がった
寝ているままでいい
そう言う私を制し

それは昨日のことだった

いつものようにコンビニで
祖母のおに ....
コスモスがコスモス色に咲いてて
ススキがススキのように揺れてる
土曜の朝
私鉄沿線の住宅地を
ぼくとたあくんは歩く

めずらしく陽が射している
建物の影が舗道をおおって肌寒い
ぼく ....
離れていても近くに感じる
会わなくてもいつも心にある
不思議な存在

いつも何処かが繋がっている
けれどベッタリと張り付くことはない
会った瞬間キラキラとした思いが弾ける

悲しみと絶 ....
橋渡しになればよかった
それを選択していれば
幸せだったはずだ
心は
壁を生んだ
壁は
火にくべられた
壁が崩れた
橋も焼け落ちた
誰もそれらに
触れることは出来なかった

深 ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し 
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の 
かけらが流線の色彩を ....
                 100122



方々に散っている友人が
一堂に集まると
威勢が良くなって
すぐに革命を起こしたくなるそうだ
その友人の一人が打ち明ける
革命的な ....
猿が
ウキウキ ウッキッキのキ
と鳴いたので
私もいっそ猿になりました

畑の野菜をおばあさんがひとりで作ったが
嫁も孫も食べやしないから畑にどっさりこ

猿が
ウキウキ ウッキッキ ....
悪意が隅々まで根を張り
陰気な葉が鬱蒼と絡み合い
地べたを這う
どこにでもある雑草
クローバー
なのに君はこんな俺から
幸運の四葉を探す気でいる
ひたいに汗して一生懸命
幸せすぎるから ....
伸ばした僕の腕

指先の数センチ先を

君の栗色の髪が通り過ぎていった。



「ねぇ、人って悲しみがなくても悲しみを探してしまうから、

 ねぇ、私はこれから喜びがなくても喜びを ....
重く雲のたれこめた山脈(やまなみ)
一様に霧が立ち籠め、雑多な植物が生い茂り
山脈を覆い隠しながら、絶壁の海岸まで続き
一様にそれらが続く島並(しまなみ)

青い島の中央 ぱっくりと開いた裂 ....
今日も1日 肥溜めの中
に、浸かりきって
明日の我が身を考えながら
ぬかるんだ ドロ みたい
な、顔をしてるんです
 
社会ってなんだか

に、
伸びて、いるようです
 
私は ....
私は階段を上がりきると
間髪入れずに階段の電気を切った
私は知らなかったので有るが
私の直ぐ後を私と同じ様に同じ階段を
登って来て居たパチンコホールのマネージャーが居たので有った
晩秋から初 ....
うずまきのぐるぐるにそって
泳ぐ魚の一匹は
わたし

群れにみえるのは
船の上 橋の上の動物の目の中の魚

とんでもない
うろこの数がちがうよ
あんな 貧弱な色してないね

ぴぴ ....
蒼々とした、その
果てしない眺めを

首を長くして
首を痛めても

濁りの混ざった瞳には
どれだけ経っても
待ち焦がれたものだろう

 息詰まる部屋では
 窓硝子は思ったより透明 ....
受精を告げる鳥が啼かなくなったとき、朝が訪れなくなった。近いうちに頭が痛くなるだろう。血管が拡がって炎症が起こり、締めつける。腸がび爛するほどに募る思いでも受け入れてもらえないものは受け入れてもらえな .... ニコライ堂の鐘楼に
大きな黒い月が重なって見える夜
空気は鋭角の厳しさをもって
僕を立ち位置から取り除こうと
鈍くて黒い月光りが刺す。

ニコライ堂の裏を降りて行く坂の途中で
首の長 ....
レッドウッドの梢のさき
木漏れ日は森閑のゆらめき

  私のなかで…落ちていきました

  小さな音がかえってきては、
  だからか、そこに声を聞いた気がしたのです
  のどの奥でわ ....
我らは数珠を繋ぐように
今日まで生き存えた
なぜならば我らはヤンバルに抱かれていた
ヤンバルクイナの啼く夜

我らの未来は
明るくはないが消えはしない
なぜならば我らはヤンバルに抱かれて ....
楽恵さんの自由詩おすすめリスト(461)
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ニコライ堂の鐘楼に- ……とあ ...自由詩15*10-1-20
「残花」- 月乃助自由詩10*10-1-20
ヤンバルクイナの啼く夜に- 仁惰国堕 ...自由詩6*10-1-20

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