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無知な人たち、と
父の生家に唾を吐き
母が消えた
時の区分は夏、そして
秋にも依然、消えていた

秋の再来
消えている母
九月は母の誕生月
父はきちんと知っていた
本日、九月の二十 ....
深夜、裸、横たわったまま
きみに電話をかけられるので
わたしは科学に感謝するが
その超軽量・収載辞書数世界一の
電子辞書は捨てなさい
わたしは高度を欲しない
ベル音は
ベルが発明した瞬間 ....
きみにとって
あの女は
海でしたか

アラビア数字の布団のなかで
きみは
真水に少し飽きたのか
熱いからこそ{ルビ膚=はだえ}に滲みる
濃度に泳いで
それ以上に塩辛い汗をふんだんに流 ....
扉が
壁になった
観音開きの合わせ目には一ミリの窪みもなく
錠前も、蝶番もなく
光も、ざわめきも、向こう側の気配はなく
ひた駆けてきたあなたの
汗と、一千万秒が
消散した その静寂で
 ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
夏嶋 真子さんの伊月りささんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初秋の対峙- 伊月りさ自由詩19+*09-9-4
空耳の夜- 伊月りさ自由詩10*09-9-2
- 伊月りさ自由詩4*09-8-15
春の終わり- 伊月りさ自由詩16*09-6-9
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9

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