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風を抜け

夜を駆け抜けろ

かならず

一緒になるらしいから


あしたの天気は

誰も分からないから

根拠のない約束する

女ごころだから


風を抜け

 ....
ドキドキごころの靴音たてて

地下鉄の風に吹きあげられて

黒い帽子のかぜひきの魔女

修業でつけた魔法のちからは

五六ねんまえの魅力のまんまだった


やっぱり魔女はなんにも ....
高速道路のうえに月が照っている

喫茶店なんかもうやってないだろう

コンビニでホットを買って

クルマんなかでじぶんを愛してみよう


光があたっているだけなのに

光のかたち ....
駅をすこし上ったところに

ウィスキーをやれる店がある

バーボンにしようか

スコッチにしようか

いつもすこしだけ悩む

ロックと炭酸水のボトル

それにナッツが運ばれてくる

あなたにこんど会っ ....
ひとりで生きてゆけるように

おまえはつよくなろうとした

一喜一憂しないように

おまえはいつもひとのために祈った

オレなんかと出会わなければ

おまえはふつうを手に入れていた


日になん千回も ....
おれはくるしみたい
おれはおまえでくるしみたい
たとえば八月の朝
池をながめるベンチのよこで
たとえば熱い夜道
家までつづく短い坂のうえで
たとえばオクラを
並べた皿のマヨネーズの横で
 ....
わたしにはみずこがいる
それにいつからか名前までつけている
ときどきゆめにそのこがあらわれる
ベランダでげんきよくはねてあそんでいる
あぶないからと注意しても
わたしをなめているのだろう
 ....
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた

目からなみだがあふれていた ....
待ち合わせの家電量販店の駐車場は一階にあってひんやりと埃っぽかった
ここから公園が見えた
きのうここにドライヤーを買いに来た
公園にたくさん咲いた桜がここからだとライトアップされて銀河のように見 ....
この悲しみはひとにやさしくなれる

いちど別れた女となんねんかぶりに会った

肌をふれあわせる以外のことを夜通しした

この女は最愛だったが

ふたりで制度のなかにくるまれることはなか ....
出張さきで夕方マクドナルド
夜は飲むなのにマクドナルド
巣づくりだけの夢を後にして
きみの白い蛇肌を調べている

人生の影絵が宇宙のようにも思えて
フィルムをまわす音しかしないのだ
宇宙いがいの光をい ....
果物ナイフをきみは忘れたの


ドラマの星空が歌を歌うように

ベランダの一人の女を照らしている

それは街明かりなのかも知れない


次の日の公園で

ぼくは他の女とキスをし ....
この世でいちばん寿命が永いのは宇宙だ

地球でいちばん寿命が永いのは

たぶん木ではないだろうか

だから木は地球で

宇宙のものまねをしているとも言えるのではないか
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
ヨシミはカワバタとユキオのどちらが好きなのかを考えたことがない
ユキオとサヤマのときは考えてもいたような気もする
カワバタに借りたプルートウというマンガを読みながらその考えたこともないことをはじめ ....
絨毯に虹ができていた

ガラスのテーブルのせいだろう

この世はひかりで出来ている

否、この世はひかりで見えている

否、この世はひかりのようなもので出来ている

テーブルはガラスで出来ている

虹 ....
その日雪がふっていた
徹夜になろうかという夜だった
案外おおきくてストップモーションの
その日雪がふっていた
けぶる街で祝杯をあげていた

それは誰だ

その日雲がなくなっていた
そ ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
きょう今からそっちに行こうと思うんだ、

社長から所長の件でお客様をまわるから一応お客様の昼からの予定を確認しておいてくれとのことだった
シバタさんにはあえてしなかった
シバタさんはことさらユ ....
ぼくらは海岸沿いのバーで飲んでいる

昼間から飲めるような身分なのは

ぼくらが考えることを仕事にしているからだ

海岸のひかりのなかに

いつもの女の子があらわれる

彼女は母親 ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
お月さまみたいだ

昼間もうっすらと感じています

夜は突き刺さるように感じています

これ以上書いたら

また嫌われるようなことして

困らせるからやめるね

ここまでなら大 ....


は記号ではなく



は詩だ

よく尖った鉛筆で

白紙に



を打つ

この奇跡を

この大事件を詩と言わずして

いったいなにが、詩であるという ....
透明は無ではないのでしょうか

無というと暗闇のような気もしますが

無よりも無なのが透明なのではないでしょうか

透明とは無をも包む存在に思えるのです

最愛を失ったこの胸の穴ぼこが ....
ひかりが冬の風をほどいていた

物かげをみつめながら

たばこの灰を風にながしていた

ふくらはぎには陽があたっている

車にもどることにした

後輪の日なたに雀が

ちょうど ....
あなたの心根を信じたい

無関心にも似たそらが

わたしを信じてくれているように

あなたにも

わたしの心根を信じてもらいたい

執着にも似たあいが

いまもあなたを信じてい ....
宇宙を模写する

思考を模写する

気持ちを模写する

他者を模写する

意識を模写する

無意識を模写する

刹那を模写する

呪文を模写する

それを貼り合わせて
 ....
髪かわかしたら?


髪かわかしたらメールしますね、って

きみの髪が一万光年の長さだったら

ぼくはもう宇宙にはいないかも知れない
帰りみちふる雪をふと見上げると

ストップモーションのようだった

たくさんの遠近感がゆっくり落ちていた

しんしんと

太郎も、次郎も寝ているあいだに

あしたは膝下くらいには積 ....
起きたら声が出なかった
声と鼻以外からだに異状はなかった

目に見えないなにかにやられてしまったよ
目に見えないなにかに
影響されてしまうだなんて人生みたいだね

人生も風邪のように治っ ....
夏嶋 真子さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女ごころだから- 吉岡ペペ ...自由詩310-9-26
かぜひき魔女の修業時代- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-25
月の愛され- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-23
バーボンに幸せを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-9-4
ありがとうありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-8-28
おれはおまえでくるしみたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-8-1
にどめの死- 吉岡ペペ ...自由詩910-7-3
群青のサンドウィッチ(_最終回)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...17+10-6-27
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩210-6-5
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩14+10-6-3
宇宙いがいの光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-27
きみの誕生日- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-5
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-4-20
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
群青のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...自由詩910-4-9
- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-4-4
その日- 吉岡ペペ ...自由詩410-4-1
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
蛇と銀河- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-24
海岸のひかり(イパネマの娘)- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-24
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
天体観測- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-26
点と詩- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-25
神戸から思うこと- 吉岡ペペ ...自由詩1010-1-17
冬のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-16
心根を信じる- 吉岡ペペ ...自由詩410-1-14
模写のモザイク- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-1-10
ぼくはもう- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-5
大雪- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-1-1
手紙- 吉岡ペペ ...自由詩509-12-24

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