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父母が買った墓を見に行く

高台にあるそこからは
海が見渡せ
なんのわずらいもない風が吹き渡り
小さな飛行機が雲間に光る

このお墓に入ったら
この景色を見て暮らす、という母に
いい ....
 ふたば

冬の午後
水に挿した豆苗を見ていた
光を食べたその植物は
飛べない二枚の羽を
明日へ広げる


 さよなら

星はどこへ還るのだろう
色あせていく夜空
朝の襲来
 ....
ほこりをかぶっていようといまいと
食品サンプルは食べられない

蜘蛛の巣に囚われた
きのうの夜の雨粒たち
夕刻にはその存在ごと食べられて
また空へ還る

バナナの黒いとこは
食べられ ....
わたしから切り落とされた白い手が
向こうで手をふっていたのです

交差点にはひっきりなしに
びゅんびゅんと雲が行きかうものですから
どうしても渡るきっかけが
一歩を踏み出す勇気が
つかめ ....
昔昔のことです

「ソックタッチ」という商品名の速乾性液状糊のスティックがあった
糊といっても紙を貼りつけるものではない
靴下と足を貼りつけるものなのだ
ずり下がるという引力の法則に抗うこと ....
直方体オレンジさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トランジット- そらの珊 ...自由詩16*18-4-22
のびていく豆苗の先はどれも、ふたば- そらの珊 ...自由詩16*18-2-7
食べられるもの食べられないもの- そらの珊 ...自由詩11*17-11-8
信号のない交差点- そらの珊 ...自由詩16*17-3-10
わたしたちの靴下はいつだってずり下がってはいけなかった- そらの珊 ...自由詩19*17-1-19

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