祭壇に移動してゆく、trayに載った臓器が(緑青を保存しようとして)
燦燦と光を浴びては
ぷらなりあの/
ガスコンロで炙られるような視界を
Opiumの宇宙か ....
ひもとくと聞いて
巻物の紐を解く様子が
しぜんと思い浮かぶ
しかし
その書物は何で
誰が
いつ
ひもといているのか
その疑問をひもといてみせたい
いわば
物語を紡いでいるものを
 ....
  夕暮れ。たとえば
  街のひかりが一時に
  かなわぬ夢をみているような



  夕暮れ。たとえば
  海のむこうの戦場から
  ようやく届いた便りのような



 ....
薄闇に沈む畳から身を起こし
ゆっくりと窓際に寄って立つと
部屋のなかのうちそこだけは
意外なほど明るい

こういう窓際というのは
明暗を分ける境界のようであり
しかも今の自分は暗 ....
 壁に咲く花を見落としても
 私は死なない
 

 夏は確かにあった
 冷蔵庫の置きすぎた麦茶からは
 想像もできない


 どこか
 ダムの底に消えた役場のよ ....
  1

姉は、猿が、親を殺している夢を、夜ごと見ては、
目覚める度に、硝子が砕けるように、怯えていた。
地味な窓から、手を伸ばすと、
裏庭の空き地越しに見える、マッチ箱の家たちは、 ....
大阪の黒川に魚が死んどる
生臭い水面に不衛生な雨がぶち当たって
救いようの無い水疱瘡
あの中はきっと終われない夜
一匹二匹三匹四匹・・・九匹十匹・・・
浮かび上がって、みんな死んどる
「何 ....
ラボアジェに泡がぬれた輸入している実験可能は祈りのように
燐然と発生生物学的の神話からを凝結に言おうか
それこそ表意文字のように熱情は水面とかかゝっての数滴のウォータースポーツ、潜水、水泳、古式泳 ....
空中庭園の夜で
零れそうな月が
溶けて朧に霞む
夜は秋みたいに
更けてゆくよね

いつの間にやら
緑が赤に変わり
枝から剥がれて
足元に転がって
粉々に消えても

何も変わらず ....
中2だった俺は
小6の妹の弾く
「貴婦人の乗馬」
大嫌いで、
背中を蹴飛ばした。

妹は泣きながら
ピアノ弾いていた。
髪の毛を引っ掴んで
妹からピアノを奪取した。
母が怒った。
 ....
鮮やかな圧搾機よ
加担を降る
少年とふらんした
闇の降る
多数の魚のだれのせゐでもない肩の
複眼の画像からけれども
意志くせに
しらしらと逆吊りの腕のながさよりも目を酷使する
網膜をこ ....
米だわらの中に小人がいっぱい住んでいて、
星のような速さでビルの下を自動車が
行ったり来たりしている合間に
めいめいテーブルに座って
まさに頭から赤いシチューをかぶろうとしている。

「お ....
 しまいには獅子舞と化し騒ぎに騒ぎ
 ローズマリーの壁へ荒ぶりを叩きつける
 荒ぶりの後「を」省略するかしまいか
 妹と小一時間協議するなどして日が昇る

 入らない入っていない
 砂漠の ....
なぜ 耳が二つあるの
なぜ 汽車の中をころがっていくの
なぜ 夕方になると存在を消すの

なぜ つねに何かを見ているの
なぜ くもの上にのぼろうとするの
なぜ 茶わんをひっくりかえすの
 ....
たぶん、あの夜の、ファミリーマート狭山台南店は
俗にいう時間のねじれに迷い込んでしまったせいで
風に飛ばされたトランプみたいにいろんな感情が
それは、言葉というフォルムをまとう前の姿で、むき出し ....
海辺の杭だった
薄い色をした砂浜に
もうどこに打ち込まれたのか
砂に埋もれてしまって
分からない
どれだけの長さだったのか
その突き刺さった底が
砂に埋もれてしまって
分からない

 ....
先生、あのね
アメンボ赤いなあいうえおっていうけど
僕は黒いアメンボしか知りません

先生、あのね
今日もお父さんはいろんな人を裁きました
テレビの前で、ビールを飲みながら、ニュースを見て ....
五線譜の上で
小切手を握り締めた 小指のないクラウンと
骸骨の医者が口論していた
どちらがどちらを言い負かしたのか
切り取って確かめよう
ナイフ

誰もが平等に犯す罪に
コンクリートを ....
夕焼を見ると思い出す。
教会の鐘が鳴り響いていたあの日を。
夕焼の記憶がなぜか東の空まで広がって、私は混乱していたことを。

時を越えてもあの時私があなた手を握らずに別れてしまったことの言い訳 ....
飛行船にのったひとびとが
何人も何人もいる
その人たちは、まどをあけて、ここから飛びおり
たがっている。

映画のような気もちで 落下したら
着ているものがどんどんぬげていく
最後にアン ....
火がついて

泣き出した

わたしの心臓の悲鳴が

肺からもれて

ひゅうと息をつきました




あとはもう

すすにまみれて

やがて灰かぶり

 ....
K・フラグメントさんのおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
緑青の杼- empty自由詩412-9-17
ひもとく- 中川達矢自由詩6*11-6-17
たとえばの夕暮れ- 草野春心自由詩211-6-13
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壁に咲く花- カンチェ ...自由詩1008-10-16
黄色の憧憬−デッサン- 前田ふむ ...自由詩19*08-10-7
黒川- 清水勇介自由詩308-9-30
シャンパン・スーパーノヴァ- 《81》 ...自由詩2*08-9-28
空中庭園- 皆月 零 ...自由詩7*08-9-26
ピアノ奪取- じゅらい ...自由詩108-9-21
別れ- 《81》 ...自由詩3*08-9-21
テーブルの上で最後の食事を- パラソル自由詩1*08-9-20
_吹聴- 鈴木自由詩608-9-20
- パラソル自由詩1*08-9-17
深夜のコンビニバイトと宇宙の言葉- 不可思議 ...自由詩6+08-9-17
海辺の杭- 水町綜助自由詩1008-9-12
先生、あのね- 不可思議 ...自由詩14+08-9-12
涙でふやけたノート- 餅月兎自由詩208-9-12
あの日の夕焼- 村上 ま ...自由詩108-9-9
飛行船がとぶ_そして人も- パラソル自由詩1*08-8-30
鳩に火がついた- くあせ@ ...自由詩206-8-10

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