すべてのおすすめ
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
飼っていた黒猫が突然行方不明
家の玄関の鍵は掛けていた
どこか窓が開いていたのか
窓から見える風景は
空っ風舞う冬景色
街路樹の葉はあらかた落ちてしまい
魚の骨の並木道
ふと見る ....
資長道灌
苦戦覚悟の
江古田の地
豊島一族との争いで
扇谷の上杉の
暗愚殿を支えながら
手薄な手勢で奮戦し
地の利時無く敗色濃厚
兵と逸(はぐ)れた資長が
巡り会えた黒猫一匹
尻尾 ....
地中深くに根差した
大きな球根のような欲望と
その真上の中空に漂う
ふわふわふわふわした
空中クラゲのような希望
地上に生えた剥き出しの古木の幹に
粘菌のようにへばり付いた渇望が
すべて ....
(なぜ僕は泣いているんだろ)
バケツやホウキを見て
なぜ僕は泣いているんだろう
全力疾走 雪だるま
寒さにおわれる雪だるま
冬が終わるその前に
どこかの誰か ....
ニコライ堂の鐘楼に
大きな黒い月が重なって見える夜
空気は鋭角の厳しさをもって
僕を立ち位置から取り除こうと
鈍くて黒い月光りが刺す。
ニコライ堂の裏を降りて行く坂の途中で
首の長 ....
筆を持つ腕の無い僕は
口で絵筆をくわえ
カンバスに向かって
朱色を引いた
引いた朱色は次第に濃くなり
カンバスの中央で丸くなった
カンバスの下には申し訳無さそうな
地平線があり
空 ....
やっと唄えるようになった16人が
唄った歌は
たくさんの人に向かって
中空を漂っては消え
漂っては消えてしまうので
なかなかたくさんの人たちには届かず、
僕たちはもう一度中空に向かって唄っ ....
オイタルさんの……とある蛙さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
意識のリセット
-
……とあ ...
自由詩
9*
14-10-3
鏡の中の猫
-
……とあ ...
自由詩
24*
12-2-2
猫地蔵縁起
-
……とあ ...
自由詩
8*
11-8-29
フクロ鼠
-
……とあ ...
自由詩
16+*
11-1-4
雪だるま
-
……とあ ...
自由詩
11*
10-2-21
ニコライ堂の鐘楼に
-
……とあ ...
自由詩
15*
10-1-20
絵描き
-
……とあ ...
自由詩
14*
09-10-22
僕らと言うには薹(とう)の立った16人へ-合唱-
-
……とあ ...
自由詩
11*
09-7-20
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する