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こうあるべきだと
おもっても
からだはおもうように
なってくれない

かりものの
このからだには
いでんしがやどっている

こうあるべきだと
おもっても
いでんしはな ....
えきまえで
ろうじょがねている

もうふをかぶって
さむくないのだろうか

さむいといえばさむいし
さむくないといえば

さむいといえない
わたしのははも
ねているの ....
 
 
にかいのへやで
あそんでいる
たたみのふちをせんろにして
おもちゃのきしゃを
はしらせている

たたみのかどを
もうひとつのきしゃが
うせつする
わたしもさせつして
そ ....
 
 
てのひらを
みみにあてると
なみのおとがきこえる
そのうみを
いっぴきのおおかみが
わたっていく
とおいむかしに
ほろんでしまった
くにのしきちに
さくらがさいている
 ....
 
 
いつからそこにいたのだろう
しわしわの殻に包まれた
わたしの祖父

甘さと渋さを身に秘めて
日が暮れるまで
縁側の外を見ている

殻に閉じこもりながら
本当は外に出たい
 ....
 
 
同郷の人と
東京で会った
訛りが残っていた
変わりなくて
安心した
けれどモカマタリを注文する時
様子が違っていた

また昔のように話す
しばらくして
モカマタリが運ば ....
 
 
免許証の更新に行ってきた
誕生日が近い
君も来てると思ったら
やっぱり来ていた
ひさしぶり
と話しかけたけれど
君は俯きながら何も言わず
僕とすれ違って
写真撮影の方へ行っ ....
 
赤い卵が
まっくろい側面の
棺桶にならんでいて
うす暗い船底には
ごはんがあるものだから
たまらない

軍艦のデッキから
声が聞こえる
声に出しては
ならないその声を
聞い ....
 
子供の頃の、僕と父の写真を指差して、四歳の息子が、
「お父さんがふたりいる」と笑ってる。
それから、今の僕を指差して「お父さんが、もうひとりいる」と笑ってる。
今度は少し、不思議そうな顔を ....
 
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった

ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
オイタルさんの小川 葉さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
四季- 小川 葉自由詩411-9-27
- 小川 葉自由詩211-1-9
汽車- 小川 葉自由詩510-5-21
海を渡る狼- 小川 葉自由詩3*10-4-18
胡桃- 小川 葉自由詩5*10-2-18
モカマタリ- 小川 葉自由詩409-7-11
免許証- 小川 葉自由詩109-5-4
イクラの軍艦巻- 小川 葉自由詩4*09-1-31
今、ここにいる。- 小川 葉自由詩709-1-24
一億年前の休日- 小川 葉自由詩2008-11-2

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